『進撃の巨人』誇り高き赤き鷹【リヴァイ】《サイドストーリー》パート2 (ページ47)

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訓練兵調査44 ページ47

セス「確かに・・・ダニエラの《悪い所》を見ようとしなかった・・・

でも、今は違う・・・」

『やっと目が覚めたのね

よかったわ～

このまま君が目を覚まさないで
今まで通り彼女たちの側にいたら

私は貴方を削いでいたわ』

セス「・・・」

ゴクリッ

セスは唾を飲む
なぜなら今のルルーノの目は
本気で人を殺しかねない目をしていたからだ

セス「俺に止められるかは分からない・・・
でも、やれることはやるつもりだ・・・」

『・・・そう
じゃぁ、私もできる限りの事をするわ・・・

まずは周りを崩さないと・・・』

セスの真剣な目に
ルルーノは殺気を出すのをやめた

セス「そうだ・・・

君を傷つけようとした奴らはもう何も手出ししない事を約束させたよ」

『あのあと倉庫で？』

セス「あぁ・・・

君にも、カロン達も手出ししない事を誓わせた

もし、それを破るのならそれ相応の覚悟をしとけと念押ししたよ

まぁ、教官に全部話すって言っただけだけどね」

ははっとセスは乾いた笑いをする

『(あら、以外にしっかりしてるじゃない)』←

『よかったの？
君にも《罰》がくだるわよ？』

ヒス「別にいい、それだけの事をしてきた報いだ
そんなんで、許してもらえるとは思わないけど・・・」

『そう・・・

そろそろ戻ろうかしら？』

セス「あぁ・・・そうだね・・・」

何事もなく
宿舎に帰る途中

『(結局なにもしてこなかったわね・・・
私がセスの隣にいたからかしら？
カロちゃんはあの二人がそばにいたから何もされてはいないと思うけど・・・

まぁカロちゃんに怪我が無くてよかったわ・・・)』

セスの後に乗りながら考える

ダニエラ(なんでアイツ・・・セスとずっと一緒なんだよ・・・チッ・・・
今日は何にもできなかったな・・・

まぁいいや・・・明日こそぶっ潰す・・・)

ダニエラはほくそ笑んだ

ゾワッ

『ひぃ・・・！』

セス「？
どうかした？」

『いや・・・なんか寒気が・・・』

セス「これ、着なよ・・・」

そう言いセスはルルーノに自分のマントを渡す

『寒くないの？』

セス「大丈夫だよ」

『・・・では、ありがたく・・・』

ルルーノはジャケットの上からマントを羽織る

さっきまで羽織っていたマントなので少し生暖かった

キース「各自馬を置き解散だ！」

全員「ありがとうございました！！」

皆馬小屋へ足を向かわせる