『進撃の巨人』誇り高き赤き鷹【リヴァイ】《サイドストーリー》パート2 (ページ46)

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訓練兵調査43 ページ46

『で？話って何かな？
セス・プリモナ・・・くん？』

ルルーノは馬を撫でながらセスに言う

セス「・・・
《この前の君》になったね・・・

本当の君は・・・《こっち》なのか？」

『《さっき》の私も《今》の私も

私よ
口調が大分変わっているらしいけど・・・
私にはよく分からない・・・

でも・・・
《今》は《真剣モード》って思ってもらえたらいいわ』

セス「そう・・・
わかった

《さっき》のは《おちゃらけモード》って感じかな？」

『ふふっ・・・

そういう分け方でいいわwww』

くすくすと笑うルルーノ

『で？
セス、君は何を《決めた》の？』

ルルーノはセスの隣に腰を下ろす

セス「ダニエラを・・・止めたいんだ」

『そう

貴方がそうするのは構わないけれど

貴方自身どうなっても知らないわよ？』

セス「構わない・・・

たとえ殺されようとも・・・
ダニエラを止める・・・

もぅ人を傷つけるあの子を見たくないんだ・・・」

『よほど好きなのね・・・
あの子のこと・・・』

セス「好きだって気づいたのは君のおかげだ・・・

今まで《幼馴染み》として好きだって思ってた・・・
でも、いつしか俺は《異性》として好きになってたんだ・・・」

『その気持ちは分かるわ・・・』

セス「君にも《幼馴染み》で《好きな人》がいるのか？」

『ん・・・
まぁね・・・

《友達》から一線を超えるのは
私はできなかった・・・

でも、向こうは軽々とやってのけた
《好きなんだから仕方ねぇ》って・・・』

セス「・・・

そうとう好きなんだね・・・彼氏・・・」

『そうね・・・そうとう好きなんだと思うよ・・・
自分で言うのも何だけど・・・

無愛想で不器用で・・・
でも心は真っ直ぐなんだ・・・

セス、君も《真っ直ぐ》なんじゃない？』

セス「真っ直ぐ・・・なのかな？
自分ではわかんない・・・」

『恋は盲目よ・・・

この言葉の意味わかる？』

セス「？

恋をすると周りが見えなくなる

かな？」

『そうね・・・だいたい皆そう思うわね・・・

でも、もう一つ意味があるの

それはね

相手の悪いところがまったく見えなくなる

まるで君を表してるみたいね・・・』

セス「・・・」

『で、君が言った方の意味は

まさしくダニエラね・・・

周りが見えなくなると言うより
周りを《消し》にかかってるけどwww』

クスクス笑うルルーノ