帰り道 ページ10
あの後キッド君の様子がおかしかったけど、どうしたんだろ？こういうのはひかえたほうがいいのかな？
クッキーを食べ終わったらキッド君とロー君は帰っていった。
人数が多いとやっぱり楽しいな。
数日後、今日は講義の後にカフェによって課題を終わらせていた。……ちょうど夕方だな。
家に帰っている途中、見覚えのある赤髪が目に入った。
貴(あれ？キッド君？)
数メートル先におばあさんとふたりで歩いているキッド君を見つけた。かと思ったらすぐそこの曲がり角で、キッド君は持っていた荷物をおばあさんに渡し、おばあさんと別れていった。
貴(……あ、もしかしておばあさんの荷物をもってあげていたのか。)
それを察した私はキッド君にはわるいがヤンチャな見た目をしてとっても優しいんだなと思った。
そうするとなんだか彼をいじりたくなってきた。
貴(そぉーっと近づいて……)
キッド君との距離を縮める。
貴「わっ！！！！！！！｣
キ「っ！！！！！！！ﾋﾞｸｩｩｩｩ」
貴「あっはは！中々にいい反応してくれるね！」
キ「Aさん！！なんでここにいるんすか？」
貴「家に帰ってるとこでさ、いやぁ、見たよお姉さんは。優しいんだね、キッド君｣
キ「っ！？……別に」
貴「ふふ、ヤンチャな見た目してるのにね？」
キ「な！？、この髪はは地毛だ！！！」
貴「あら、そうだったの？まぁ優しいことには変わりないか！」
キ「あんたは平気でそんなこという……」
貴「？」
キ「あんたも、優しいんじゃねぇの？……」
貴「へ！？や、やだな〜お姉さん照れちゃう。」
キ「あ？あんたが言い出した事だろ！」
貴「そ、そうだけどさ？言うのと言われるのはわけがちがうじゃん！！」
キ「んだよそれ。」
貴「どーでもいいの！まぁ今日お姉さんいいもの見れちゃったから満足かな？」
キ「……そうかよ。」
貴「ていうか、キッド君家どこ？いまのところ同じ道っぽいけど？」
キ「……送る。ちなみに家は逆方向だ。」
貴「え！？いいのに！ご、ごめんね？なんか。」
キ「いいよ。俺がやりたくてやってんだし。」
貴「……だから君はそういうとこが優しいんだって。｣
キ「こんな時間に女を置いて帰るなんて男がいるかよ。」
貴「いや、いる人の方が多いと思うよ？」
そんなこんなで家に帰った私はキッド君と仲を深められたとこに喜びを感じていた。
貴「ありがとね。ほんとに。送ってくれて。また遊びに来てね。」
キ「おう。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ウルフ | 作成日時：2022年8月25日 0時
