好きなんかじゃない! (ページ3)

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次の日の朝
学校に行こうとするとたっちゃんが言った。
「昨日みゆん家にちょっと忘れもんしてさ、
取ってくから鍵借りてい？」
「はい、どーぞ」
鍵を渡してそのまま学校に行った。

放課後、帰ろうと下駄箱に行くと
たっちゃんの声がした。

「ほんとありがとな。」

「ううん、そんな対したことしてないよぉ」
ん、女の人??

「いやいや、あれもらって嬉しくない訳ねぇだろ」
たっちゃんが笑ってる?初めて見た。
え、プレゼントかなんかもらったのかな？

「そうだったら嬉しいな!」
談笑してる。
なんか見ちゃいけないものを見た気分だった。
玄関から急いで出る。

あ、今日はクリスマスか。
クリスマスプレゼント…かな？
じゃあ付き合ってるのかな…。
──チクッ
？なんだろう。胸の奥が痛い。

取りあえず家に帰ろうとして、
鍵をたっちゃんに渡したまんまなことに気がついた。
たっちゃんの家に入った。
夕飯は今日はパーティーするみたいだから作らなくて良いって言われちゃったから暇だなぁ。

そうだ、たっちゃんの部屋に良い参考書あるって言ってたなぁ。
見に行くと、
─あ、くまがいない。
彼女出来たんだもんね…。

祝福するべきだろうけど、なんか出来ない…。
公園に行ってブランコにのる。

──何でだろう。