愛してる57 ページ9
『そうだね、じゃあまずは……藤咲愛流さんについてかな？』
「え、わ、私について……ですって？」
『うん、そう。君について』
手すりを背にして、そこに寄り掛かりながら軽い口調で話していく。
『まずさぁ、私が藤咲愛流の腕を刺したって件なんだけど、アレさぁ私じゃないよ……』
「はぁ？ 何を今更おっしゃっているの？ アレはあなたが私を……」
……───────ｼｭｯ─────
弁解する藤咲愛流の声を切るかのように
私は、ナイフを一本藤咲愛流の頬スレスレに投げた。
ナイフは藤咲愛流の頬に一筋の傷をつけて、その後ろの壁に突き刺さった。
「……────え？」
頬から一筋の血が垂れて、藤咲愛流は酷く動揺している様子。
「い、いや………何……え…………？」
『この通りさぁ、私の武器はカッターなんかじゃなくてナイフなんだよね』
「………………」
傷を付けられたからか、その前のナイフの恐怖からか、はたまたナイフを投げつけたAへの恐怖心からか……
藤咲愛流は一言も言葉を発することは出来なくなった。
「そんなの、ただの言い訳よ！ たまたまナイフを持っていなかったからカッターを使ったんじゃないの！？」
藤咲愛流の代わりに中村さんが言う。
『なぁんで、たまたまナイフを持っていない日を選ぶかなぁ。それともアレ？
たまたまナイフを持っていない日に、たまたま藤咲愛流がムカついて、たまたま先生たちもいなかったもんで、たまたま空いていた空き教室で事に及んだと？』
私の発言に、エンドたちの表情は徐々に曇っていく……。
『そんな偶然が本当にあると思うわけ？w』
「……ぐっ！」
「っ……」
言い返す言葉も見当たらないようでw
『まぁ、良いや。それじゃあ話を変えよう！
今、君たちの中で私は“裏切り者”の立場にいる訳だけど……その立場はいったいいつから始まってたと思う？』
「いつからって……そりゃあ……」
それは─────
“藤咲愛流を傷付けたときから”
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ミルクレープ - とっても面白いです！見てたら喉に餅がつまりました！死にかけました！w (2018年10月10日 23時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
氷凛(プロフ) - 夜那さん» 了解です！！ ご覧いただきありがとうございました！！ これからもよろしくお願いします！ (2017年8月20日 8時) (レス) id: f4be4844b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜那(プロフ) - 続編で文ストを希望します！ (2017年8月20日 6時) (レス) id: 2b2d23eaa1 (このIDを非表示/違反報告)
氷凛(プロフ) - 青さん» ありがとうございます！！ 頑張ります！ 回答感謝します！！！ (2017年8月18日 1時) (レス) id: f4be4844b9 (このIDを非表示/違反報告)
氷凛(プロフ) - 夢音さん» 承知しました！！回答ありがとうございます！！ (2017年8月18日 1時) (レス) id: f4be4844b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷凛 | 作者ホームページ：http://123
作成日時：2017年8月9日 18時
