【暗殺教室×デュラララ】私は人外を愛してる！！【裏切り】Part2

愛してる65 ページ17

〜エンドside〜









USB拾えるだけ拾って、帰りも通行人にUSBが落ちていなかったかを聞きながら、家路についた。





次の日、同じ廃ビルに行ったけど、そこにはもう何もなかった……。









見つけたUSBの数は23個。





最初が何個か分からなかったから、まだあるかもしれないし、これで全部かもしれない。





それを判断する術は、彼らには無かった。









烏間先生から彼女のこと





つまり奪い屋について詳しく話を聞いた。





金さえ積めば、何でも奪ってくれる、非道な人間。





イケブクロで関わってはいけない人間の一人、宮元A。









律を通してAに連絡を取ろうとはかったけど、それももう叶わないらしい。





彼らは、もうAに会う方法を持たないのだ。









Aの言葉が嘘か本当かは分からないが、ウイルスが入っている危険がある以上、むやみにUSBを試すわけにはいかなかった。





だから、殺せんせーの情報が入っているUSBがこの中にあるかどうかは、もう分からない。









藤咲愛流は、次の日学校を転校した。





もう、このクラスにいることに対して居たたまれなくなったのだろう。





そして、Aが“退学”したことも理事長先生から知らされた。





理事長先生曰く









「彼女は優秀だったのですが……。惜しいですね」









らしい。









結局、彼らは、最初から最後までAの手のひらの上だったのだろう。





彼らは多くのUSBを見つめ、モヤモヤした思いを発散できないまま、舞台の幕は下ろされた。









「探しましょう。Aさんに連絡が取れないのなら、探すべきです。まだ彼女に言いたいことはたくさんあるでしょう？」





「確かに……」





「探そう、皆」









下ろされた幕の中で足掻くのは、人間の性か……。





それとも、エンドとして生きてきた彼らの性か……









定かではないけれど、彼らの中の炎は、まだ消えそうにないらしい。

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