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愛してる63 ページ15

『はぁい、皆もちゅうもーく♪ 皆も動かないでねぇ? 特に殺せんせー。もし一瞬でも動いたら、中村さんはどうなるかな?』





「そんなことをすれば、君は犯罪者になりますよ?」





『アハハッ! 誰がナイフで殺す何て言ったかなぁ。このイケブクロはさぁ、裏で色々なコトやモノがひしめき合ってる。
例えば、人身売買とかもね?
フフッ……アッハハハッ!』





「ひっ!」





『さて、脅しはここまでにして、このUSB……返してほしいよね?』





「………………」





『でもさぁ、それじゃあ、私が全く楽しく無いんだよ……』









笑いながら、それでも静かに冷たく……









『この廃ビルからはさぁ、人間の通る街並みが見渡せるんだよ。
面白いよねぇ……ハハハッ』









そして、私は笑いながらUSBを街に向かって放り投げた──────









「なっ!!」





「ちょっと!?」









USBは真っ直ぐ下に落ちていく……









『動かないでよ、殺せんせー? 一瞬でも私の前から消えたら……ね?』









中村さんの首にナイフを押しあてながら、わざとらしく首をかしげて見せた。









『USBはもう誰かに拾われたかなぁ。それとも側溝に落ちたかな?』





「……チッ、殺せんせーが動いちゃダメなら、俺たちが!」





『あぁ、それは別に良いけどさぁ……』









空いてる方の手をポケットに突っ込んで、中からUSBを“大量”に出す。





そして、それを全部、上からばらまいた。









『さて、どれが本物か分かるかな?』





「あ……そん、な…………」









エンドに浮かぶのは“絶望”の顔。









『あ、もう君は良いや』









中村さんを開放し、エンドの顔を見て浮かんでくる笑いを、私はこらえずに出した。









『……ククッ、フフフ、ハハハハッ! アッハハハ、ハハハハッ!!』









笑い声は、廃ビルに響いた……

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ミルクレープ - とっても面白いです!見てたら喉に餅がつまりました!死にかけました!w (2018年10月10日 23時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
氷凛(プロフ) - 夜那さん» 了解です!! ご覧いただきありがとうございました!! これからもよろしくお願いします! (2017年8月20日 8時) (レス) id: f4be4844b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜那(プロフ) - 続編で文ストを希望します! (2017年8月20日 6時) (レス) id: 2b2d23eaa1 (このIDを非表示/違反報告)
氷凛(プロフ) - 青さん» ありがとうございます!! 頑張ります! 回答感謝します!!! (2017年8月18日 1時) (レス) id: f4be4844b9 (このIDを非表示/違反報告)
氷凛(プロフ) - 夢音さん» 承知しました!!回答ありがとうございます!! (2017年8月18日 1時) (レス) id: f4be4844b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷凛 | 作者ホームページ:http://123  
作成日時:2017年8月9日 18時

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