愛してる61 ページ13
『さっきも言ったように、私は人外が好きなんだよね。つまり逆を言えば人間は嫌いなんだよ。
だから、人間である君たちに、端から興味は無いんだよね』
「そんな……」
『むしろ、私が君たちに対して謝らなければいけないんだよ。君たちのことは殺せんせーのオマケとして見てたんだ。
だから、君たちの行動も言葉もぜぇんぶに興味は無かったし、私は殺せんせーの行動や思考を見るために君たちを利用したんだよ。ごめんね？』
満面の笑みで私は彼らに、地獄を見せた。
最初から目に入っていなかったなんて、彼らにとっては地獄そのものだろう。
“酷い”とか“最低”だとか……
彼らは、私を裏切り者と断定した瞬間から私に向けていたけれど
それは、私がエンドに来た時点から言われても良い言葉だったんだ。
それに気付かず、彼らは私と一緒に笑っていた……。
『本当は、殺せんせーをもっと観察していたかったんだけど、もう良いかなぁ、とか思ってさぁ』
「にゅ？ どういうことです？」
『だって、殺せんせーは“人間”なんだもん……』
「………………」
『見た目はまさしく人外！ 能力も性能も人外！ ……でも、考え方は人間』
「人間……ですか？」
『うん。君は人間だった。だから、もういいや』
「……Aさんは何故、私が人間だと思ったんですか？」
『…………そうやって聞くところがもう既に人間だよね。人間はさ、全てのことに理由を付けたがる。
人外はさ、思考は全部、本能で決めるんだよ。
君は、藤咲愛流が刺されたと知ったとき、私が本当にやったのかを考えた。そこで答えが見えなかったから、私たちに結果を丸投げした』
「それは違います。私は生徒たちに、自ら考えてほしくて」
『そう、それが殺せんせー。分からないかなぁ、その考えがそもそも人間なんだよ……』
「……否定はできません。先生は元は人間ですから」
『そうだね……。だからもういいよ』
私とエンドたちの間を、風が通り抜けた。
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ミルクレープ - とっても面白いです！見てたら喉に餅がつまりました！死にかけました！w (2018年10月10日 23時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
氷凛(プロフ) - 夜那さん» 了解です！！ ご覧いただきありがとうございました！！ これからもよろしくお願いします！ (2017年8月20日 8時) (レス) id: f4be4844b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜那(プロフ) - 続編で文ストを希望します！ (2017年8月20日 6時) (レス) id: 2b2d23eaa1 (このIDを非表示/違反報告)
氷凛(プロフ) - 青さん» ありがとうございます！！ 頑張ります！ 回答感謝します！！！ (2017年8月18日 1時) (レス) id: f4be4844b9 (このIDを非表示/違反報告)
氷凛(プロフ) - 夢音さん» 承知しました！！回答ありがとうございます！！ (2017年8月18日 1時) (レス) id: f4be4844b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷凛 | 作者ホームページ：http://123
作成日時：2017年8月9日 18時
