俺の癒しは先輩だけ｜高峯翠 (ページ8)

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弟のためにもと、うさちゃんをもう一つゲット。これも二回目でなんなくゲットできた。

「楽しかったね、高峯くん！」

高峯
「……はい」

「…どうかした？」

高峯、
「いや、先輩にかっこ悪い姿見せちゃったなって思って…」

「えっ？」

ゲームセンターから出た後、少し俯きながら隣を歩く高峯くんに違和感を感じていた。かっこ悪い姿っていうのは、恐らくさっきのUFOキャッチャーのことかな？

高峯
「自分で連れてきたのに、結局先輩に頼っちゃって情けない…」

「そんなことないよ！チャレンジすることが大事なんだから！」

高峯
「…先輩は優しいですね」

俯いていた顔がぱっと上がり、綺麗な瞳で私を見つめてくる。それがなんだか恥ずかしくて、慌てて視線を逸らすとギュッと両手を掴まれた。

高峯
「先輩と一緒にいる時間がすごく幸せです…」

「…あっ、ありがとう！」

高峯
「先輩、今度ゆるキャラカフェに行きませんか？」

「ゆるキャラカフェ…？」

高峯
「期間限定でやってるイベントです。今週末で終わりなんですけど、どうですか？」

少し照れくさそうに上目遣いで聞いてくる高峯くん。

一体誰が断れるというのだろうか。

「いいよ！土曜日とかどうかな？」

高峯
「空いてます！先輩と行けるなんて、やばい嬉しい…」

高峯くんは嬉しさのせいなのか、顔を真っ赤にしている。それと同時に、私の両手を包み込む手の力が強まった。