検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:20,500 hit

10. ページ10

思ったよりも委員会の仕事が多くて、30分じゃ全然終わらなさそう。

今日は一緒に帰れなさそうだし、高峯くんに伝えないと…





《ガラッ__》


高峯
「あ、先輩いた…」

「た、高峯くん!どうしてここに!?」

高峯
「待ってたら早く会いたくなっちゃって。様子見に来ちゃいました」




「俺も手伝います」と私の正面に座り、資料のホチキス止めをテキパキと手伝ってくれる。





「ごめんね、待たせてる上にお手伝いまでさせちゃって…」

高峯
「全然良いんです。俺をもっと頼ってください」

「あっ…ありがとう」





高峯くんの優しさがすごく心に染みる…!嫌な顔ひとつせず黙々と作業する高峯くんに涙が出そうになる。

すると、高峯くんがピタッと作業を止めて口を開いた。





高峯
「守沢先輩は…花城先輩に対して普段からあんな距離感なんですか?」

「ああ、千秋くんは最初からあんな感じで…他の人よりは距離感近すぎる気はするかな…」

高峯
「他の男が先輩に触れるの、すごく嫌です」

「えっ…」





悲しげな表情とは反対に少し怒りのこもった声。声のトーンの低さにビクッと肩が揺れる。

それに気づいたのか、高峯くんは慌てて口を開く。





高峯
「すみません、先輩を責めてるわけじゃなくて…___!」





申し訳なさそうに謝る高峯くんの頭にすっと手を伸ばし、無意識のうちに撫でていた。あまりにも自然に手が出てしまい、私もハッとする。





「ごご、ごめん!!よく弟にもしててね、その癖でついっ…!」

高峯
「…もっと撫でてください」





慌てて離そうとする手をぎゅっと掴まれて、自分の頭を撫でるように催促する高峯くん。

そのおねだりする表情に、私の心臓はバクバクと音を立てて加速する。





高峯
「俺、先輩に触れられるの…好きです」

「た、高峯くんっ…」





とても嬉しそうな笑顔に私の胸はバクバクと音を立てて暴走する。

こんな表情されたら止められないよ…

11.→←09.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
99人がお気に入り
設定タグ:あんさんぶるスターズ , あんスタ , 高峯翠   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あねもね | 作成日時:2021年1月19日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。