バウムクーヘン…Jyoichiro.F ページ7
藤原side
「ただいま。」
貴「おかえりー！」
「おっと…A、ただいま。ちょっと離れてくれへん？着替えてくるから。」
貴「はーい！」
帰宅早々、俺に抱きついてきたのは子供…
ではなくて俺の妻。
こんな風に元気よく出迎えてくれるのは毎日の事。
どれだけ疲れて帰ってきてもこのお出迎えで疲れが飛んでしまう。
相当惚れ込んでるなぁと自分でも思うけど、仕方ない。
可愛いんだから。
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「A、お誕生日おめでとう。」
世間ではホワイトデーと言われる今日この日。
俺にとっては大事で愛する妻の誕生日でもある。
毎年、この日は有名なバウムクーヘンのお店でバウムクーヘンを買って、早く帰ることにしている。
なんでバウムクーヘンかって？
それはAが大好きなケーキだから。
俗に言う豪華なバースデーケーキではないけど、本人曰く、大好きな人と大好きなケーキが食べられるから、その方がいいらしい。
それにいつかAが教えてくれた
ホワイトデーのお返しとしてのバウムクーヘンの意味。
“幸せがいつまでも続きますように”
それを聞いて、俺は毎年バウムクーヘンを買おうって決めた。
俺の気持ちを代弁してくれてるような気がして。
貴「んー！やっぱ美味しーっ！」
俺は来年も再来年も、その先もずっとAとの幸せな日々が続きますようになんて思いながら、幸せそうにバウムクーヘンを頬張るAの顔を見ていた。
＿fin.
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藤原丈一郎 × バウムクーヘン “幸せがいつまでも続きますように”
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作者名：愛狐*あこ* | 作者ホームページ：https://twitter.com/ako__uratsuku
作成日時：2023年3月14日 8時
