ホワイトデーに…【728／短編集】 (ページ6)

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メロンキャンディー…Kazuya.O ページ6

大橋side

貴「ごめんっ！待った？？」

「ん〜ん！全然！今来たとこやで！」

貴「ほんま？良かったぁ…」

なんて言いながら息を整えてる姿も、

貴「ねぇ、どこ行くん？」

「ん〜、内緒っ！着いてからのお楽しみやで！」

貴「え〜っ！」

なんて困ったような顔をするのも、

貴「ねぇ和くん！見て見て！」

なんてはしゃぐ姿も、

どんな君も愛おしい。

ずっとこの時間が続けばいいのに。

そう思っても、楽しくて幸せな時間はあっという間で。

「今日はありがとうな！」

貴「こっちこそ！ありがとうね！」

「A、あのさ…」

貴「ん？何？」

「今日のお礼と…ホワイトデーのお返し…」

貴「んっ…」

ｺﾛﾝｯ

貴「あっま…メロンの味…？」

「せやで！メロンキャンディーやねん！」

貴「なんでメロンキャンディー？いや、美味しいけど…」

「それはな…意味があんねんで？えっとな……」

“素敵なデート”

“大好きなAとやから素敵なデートやったんやなぁって”

そう耳元で囁けば、途端に真っ赤になるAが可愛くて、思わずキスをした。

初めてのキスは甘いメロンの味がした。

＿fin.

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大橋和也 × メロンキャンディー “素敵なデート”