ホワイトデーに…【728／短編集】 (ページ4)

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りんごキャンディー…Syunsuke.M ページ4

道枝side

「わっ…」

今年もたくさんやなぁと思いながら席について、大量のチョコを持ってきたカバンの中に入れた。

そう、今日は何といってもバレンタインデー。

毎年の事だから慣れてしまった。

でも、俺は、たった一人からのチョコを待っていた。

貰えるかも分からんのに。

ﾋﾟｺﾝ

「放課後、あの日行った公園で待ってる…か…」

(放課後)
授業が終わると俺は公園へ走った。

「はぁっ…Aちゃん！」

貴「道枝くん！来てくれてありがとう！あの、これ…今日はバレンタインやから…」

「え？あ、ありがとう。」

貴「あの日、出会ってから、ずっと道枝くんのことが頭から離れんくて…LINEとか電話とかしてるからってのもあるかもしれないけど…私、道枝くんのことが好きやって気づいたの。私と付き合ってくれませんか？」

「俺なんかでええの？」

貴「うん。道枝くんじゃなきゃだめ。」

「めっちゃ嬉しい。実は俺も好きやってん。これからもよろしくな。」

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「あのさ、今日ホワイトデーやろ？やから、これ…」

俺がAにあげたのは、りんごキャンディー。

「もし、あの日、雨が降ってへんかったら出会うことはなかったんやろな…」

貴「せやね。雨が降ってて、いつものバスやなかったから、私たちは会えたんやから。」

「俺たちが会えたんは運命やで！こんな運命、そうないんやし、大事にせなな！」

貴「離したら許さんからね？」

「離すとかありえんし…こんなに好きなんやから…」

そう言って、俺はAを抱きしめた。

絶対離さへんって言うかのように強く。

なぁ、知っとる？

りんごキャンディーの意味は“運命の相手”なんやで？

Aは…

奇跡が重なって会えた

俺の“運命の相手”

＿fin.

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道枝駿佑 × りんごキャンディー “運命の相手”