【HUNTER×HUNTER】カゾク×ト×ナカマ 2 (ページ2)

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#2　ゾルディック家の試練2 ページ2

「＿＿＿＿＿＿＿」

「＿＿＿＿＿＿」

「……あれ…？私…どうして…」

　世界が回る様な視界に、思わず頭を押さえる。

「疲労で倒れたんですよ」

「ゼブロさん…？」

「体調は優れないようですね」

「………やっぱり…試験で無理し過ぎたです。万全の状態なら1の扉くらいは…」

　悔しそうに手を握り締める私に、ゼブロさんは現状を教えてくれた。
　ゴン達は今、試しの門(黄泉の門)をクリアするため特訓しているらしい。さすがに、私は一緒に参加させてもらえなかったが。
　外の様子を見ようとドアを開けると、ゴン達が筋トレなどを頑張っているところだった。此方に気づいたゴンが笑ってみせる。

「A！もう大丈夫？具合悪くない？」

　心配そうに聞いてくるゴン。心配させたくはないが、してくれるとやはり嬉しいものだ。

「完璧ではないですけど、ほとんど回復したです」

「そう……良かった」

「ありがとうです。私は平気ですから、練習頑張ってですね」

「うん！」

　眩しいものを見るように、目を細めて彼らの特訓を見る。魅入っていると、ゼブロさんが耳打ちしてきた。

「実は奥様の命令で、Aさんをお屋敷に入れるように言われていたんです。
倒れた、との報せを聞いて真っ青になっていたようで」

「そう…ですか。
あんまり遅いと、キキョウさんに迷惑かけちゃうですね。今夜行くです。
ある程度回復したので、今度は平気ですよ」

「そうですか……気を付けて」

「はいです。
短い間でしたが、お世話になりました」

「ああ、こちらこそだ」

　温かな微笑みを貰えば、ドアが開かれ汗にまみれたゴン達が入ってくる。

「ゼブロさーん！終わったよー!!」

「あー…腹減ったぜ…」

「では、早めにご飯にしますかね」

「……」

「クラピカ？」

　何やらじっと此方を見つめるクラピカに声をかけると、彼はハッとし、そのままいつもの表情になった。

「ああ、いや…何でもない」

「そうですか？」

「ああ」

　どうしたのだろうと思考すると、それをかき消すようにゴンの明るい声が聞こえてきた。

「ごはんだーー!!」