[忍たま]*.ﾟ忍者の卵とお姫様 2 *.ﾟ[愛され]

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A「朝ですよ！起きてください〜！」


土井「…ん〜。…おっと、もうこんな時間か…」


むくりと起き上がり目を擦ると、微睡んだ瞳でぱちぱちと二回瞬きをした


意外にも土井先生は朝に弱いのだ


きり丸「今日は知り合いの農家さんの手伝いをする予定ッスからね！ちゃっちゃかご飯食べちゃって下さーい！」


土井「んん、すまない…。先に顔を洗ってくる…」


A「はーい。あ、食べた後は食器を水につけておいて下さいね。私は洗濯物を干しにいってきまーす！」


土井「うん…」


ふふっ


少し失礼かもしれないけれど、朝の土井先生はなんだか
小さな子供みたいで可愛いなぁ


でも、こんな土井先生を見られるのはこのおうちで過ごす時だけ


ちょっとだけ得した気分かも


私は洗いたてのシーツをパンっと伸ばし、竿に引っ掛けた


夏の早朝はひんやりとしていて気持ちが良い


家を吹き抜ける風が、爽やかな朝を告げてくれる


A「よし！終わった！」


ぐーっとひと伸びをして部屋の中に戻ると、土井先生の目はすっかり覚めているようだった


土井「おはよう、Aちゃん。ご飯美味しかったよ」


A「おはようございます。お口に合ったみたいで良かったです！」


きり丸「さあ、二人ともぼやぼやしてられませんよ！農家の朝は早いっスからね！」


A「そうだね、じゃあ行こうか」



*.ﾟ



きり丸「すいませーん！本日手伝いに来たアルバイトの者でーす！」


本日のお手伝いの内容は、農家夫婦がお出かけの間
赤ちゃんの面倒をみること。そして鶏の餌やり、畑の野菜の水やりなど、とにかく家事諸々である。


夫「助かるよ。今日は夫婦水入らずで温泉に行ってくるから、夕方までお願い出来るかな？料金は弾むよ〜」


きり丸「了解っす！えへえへ」


早くもきり丸の目が銭となり輝き出す


A「任せてください！貴重なお休みの時間、今日は
おふたりでゆっくりとお過ごしくださいね。」


微笑ましい若い夫婦を見て、私はにこっと笑った


土井「では後のことは私達に。いってらっしゃいませ」


夫婦「ありがとう！」


そうして楽しそうにはしゃぐ夫婦の背中を見送ってから、私たちの仕事は始まった

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