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舳丸「___俺はきっと、これが最初の恋です」


A「……え?」


次の言葉を期待するかのように、ドクン、ドクンと胸が
より一層高鳴っていく


舳丸「貴方が、好きです」


舳丸さんは流れるように目を閉じ__


まるで映画のワンシーンのように、彼の唇が私の唇に
少し触れた


その感触は驚く程に柔らかく、また凪いだ水面のように
優しかった


舳丸「…すみません」


A「舳丸さん…何で……」


舳丸「分かっています。私の気持ちに答えられないことは。だからせめて、貴方の記憶を。消せない記憶を、刻みたくて…。」


A「____初めてです」


舳丸「…え?」


A「キスしたの、初めてなんです」


頬がじんわりと熱を持っていく


舳丸「す、すみません!知らなくて…。いえ、知っていても許されることではないか。ではどうすれば…」


A「良いんです。嫌な気持ちはしませんでしたから。……私、悪女かもしれないです。」


舳丸「え?」


A「私は"想い人はいない"とつい先程言ったばかりなんです。誰が私を想ってくれても、応えたことは無いんです。なのに、貴方との口付けが嬉しかった。舳丸さんの気持ちがとても嬉しくて…拒むことが出来なかった」


自分が最低で最低で、視界が滲み出す


舳丸「…それで良いんではないですか?誰しも好かれることは嬉しいことだと思います。あなたも例外では無いんです」


A「そう、なんですかね…」


舳丸「それでは……今夜のことは忘れて下さい。私は貴方に、辛い思いはさせたい訳では無い」


A「忘れられるわけ、ないじゃないですか…」


いよいよ涙が、熱をもって溢れ出した


舳丸「Aさん!?」


A「何でそんなこと…っ、言うんですか!貴方の痛みに、気づけない私では無いです…!」


舳丸「…!」


舳丸さんが苦しそうに顔を歪め、瞳には涙が滲んでいる


舳丸「本当は……!貴方に会えなくなること、これが最後の逢瀬であること、想いを交わせられ無かったこと、全てが全て悲しいです。痛いんです」


A「…はい」


舳丸「それでも我慢するしか、無いじゃないですか…!」


A「…はい。ごめんなさい、応えられなくて…。
私には学園を出て、どうしてもしなければならない事があるんです。___代わりに、貴方との記憶を未来永劫忘れません。」

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林檎(プロフ) - ゆりあさん» ええええありがとうございます!!!!!こっから夏祭り編突入するのできゅんきゅんみ増すと思います!! (2022年6月26日 0時) (レス) id: a1b1016848 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ - もう好きいいいいいいいいいいいいいい!!、 (2022年5月16日 18時) (レス) @page36 id: ec02de9a8d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 林檎さん» コメント返してくださりありがとうございます!! はい!! 土井先生も恋愛要素バリバリ入れてくださいwww逆ハー大好きです!! 更新頑張ってください!! (2022年4月5日 0時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - あいさん» 度々コメントありがとうございます!!嬉しいです!♡やっぱり教職員だし土井先生を逆ハー要員に入れるか迷ってるんですけど、入れた方がいいですかね?返信お待ちしております! (2022年4月5日 0時) (レス) @page26 id: 6d98623e39 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 今回も良かったです!! 土井先生も襲ってきて、、、、www 今回も面白かったです!! 続き楽しみにしてますね (2022年3月27日 0時) (レス) @page26 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:林檎 | 作成日時:2022年3月4日 1時

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