[忍たま]*.ﾟ忍者の卵とお姫様 2 *.ﾟ[愛され]

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えーっと……


誰かに髪を撫でられているような…


うんうん。お肉、お魚、お野菜…は、美味しい…よね


A「はっ！」


立花「痛っ！」


A「っったぁ〜〜！！」


飛び起きると、私の顔を覗き込んでいた仙蔵と頭がぶつかった


立花「急に飛び起きるなよ」


A「だってだって！…って、私今何をしてたっけ？」


立花「寝ていたぞ」


A「いやいやその前の話！えーっと、喜八郎に会って、それで＿＿＿＿。」


どうしたんだっけ？


立花「ここは兵庫水軍の船内、浜辺で寝たお前を喜八郎が運んできたんだ」


A「それだ！あっちゃあ、喜八郎に悪いことしちゃったな。……って、お魚バーベキューは！？」


立花「そうそう、もう準備は終わって、そろそろ始まるからお前を起こしに来たのだ。」


A「やだ私、全然準備手伝ってない！行かなきゃ！」


立花「お、おい…！全く、忙しない奴だな」


仙蔵のため息を背に、私は急いで駆け出した



*.ﾟ


外に出るとすでに皆は賑わっていて、お魚の良い匂いが
辺りを立ち込めていた


第三協栄丸「あ、Aちゃん！起きたんだね〜！」


A「第三協栄丸さんっ！ごめんなさい、私準備も
ろくに手伝わずに寝こけちゃって…！」


第三協栄丸「そんなのいいよ。さぁ、Aちゃんも沢山食べて！うちの若い奴らがAさんに食べて欲しいって息巻いてたぞぉ！」


A「わあ、嬉しいです！もうお腹ぺこぺこです！でもまず皆さんのところを周ってからにしますね！ご気遣いありがとうございます〜！！」


賑わう人混みを掻き分けて、水軍の皆さんの元を尋ねる


義丸「あ、Aちゃん！」


A「義丸さんに鬼蜘蛛丸さん！ごめんなさい、寝ちゃって…！お詫びをと思い馳せ参じた次第です。」


鬼蜘蛛丸「そんなのいいよ！ほら、これ食べて」


A「むぐっ…」


口の中に何かを強引に押し込まれる


A「ん、美味しい〜♡これ何のお魚ですか！？」


義丸「ふふっ、随分美味しそうに食べるんだね。それはホッケと言う白身魚だよ。他にも帆立やエビの醤油焼き、裏の畑で取れた野菜の串焼きとか沢山あるから、巡るといい」


A「うわぁ、楽しみですー♡！では行ってまいりますね！ありがとうございました〜！」



鬼蜘蛛丸「Aさん、少し抜けてるけど礼儀正しくて本当に良い子だよな。年の差なんて忘れるくらいに」


義丸「…惚れるなよ」


鬼蜘蛛丸「勿論、分かってるよ」

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