暗殺少女はトリッパーのようですよ？[H×H] (ページ8)

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一次試験四ページ8

それからサトツさんはヒソカさんに試験官を攻撃したことについて注意をした後再び走り始めました。
キルア達は割と余裕そうにその後をついて行っていますが、クラピカさん達はかなり大変そうに後ろの方を走っています。
私はクラピカさん達よりは前にいるものの、体力お化け二人にぎりぎり追い縋っている感じです。
彼らの体の作りはいったいどうなっているのでしょう。
同じ人間とは思えません。
キ「ゴン、クラン、もっと前へ行こう」
ゴ「うん、試験官を見失ったら大変だもんね」
「違いますよ。キルアはあの…ヒソカさんから離れた方が良いと言っているんです…あっ⁈」
喋りながら走っていたら湿原の泥に裸足の足を取られて転んでしまいました。
そのまま走って行く二人がどんどん離れて、というかそんなことよりもヒソカさんが____
レ「ぎゃあああ！」
「っ⁈」
レオリオさんの突然の叫び声にびっくりしてつい音を立ててしまい、どうやら人よりだいぶ感覚が鋭いらしいヒソカさんがそれに気付いてん？という顔で周りを見回しています。
私は咄嗟に木の陰に隠れてそちらの方を窺いました。
ク「貴様…何をしている？」
ヒ「クックック…試験官ごっこ♤」
うわぁ…まるで零崎のよう…いえ、零崎というよりは匂宮の人喰い(兄)の方が近そうですね。
とにかくあまりお近づきになりたくないタイプの人種です。
ここは逃げの一手ですね。
ヒ「ん～君も合格♡良いハンターになりなよ♧」
と、彼の手元のトランシーバーから男の人の声が聞こえてきます。
？「ヒソカそろそろ戻ってこいよ。どうやらもうすぐ二時試験会場に着くみたいだぜ」
ヒ「OK、すぐ行く♢」
そう言うと、彼は立ち上がってレオリオさんを俵のように担ぎ上げました。
そして、ゴンににこりと微笑いかけます。
「お互い、持つべきものは仲間だね♡一人で戻れるかい？」
ゴンはこくりと頷きました。
「いいコだ♧」
先ほどまでの様子がまるで嘘ですね。
まぁゴンとレオリオさんも無事に辿り着けそうですし、私はさっさと逃げますか。
「…さて、こっちは済んだことだし…出ておいで、仔ウサギさん♢」
…仔ウサギさんとは誰のことでしょう(フルフル)。
「出てこないならこっちから行くよ…♤」
来ないでください切実に。
そんな思いも虚しく私はそれこそ仔ウサギよろしくレオリオさんと共にヒソカさんに誘拐されました。