六人 ページ8
？？？side
哀れにも、毎度のこと
やはりまず最初にこの門をくぐるのはこんのすけという狐なのである。
？「･･･可愛そうに」
それを合図に俺たちは立ち上がる。
加州と安定が狐に襲いいかかる。
こんのすけ「ぁ」
鈍い声をあげ、目を見開くこんのすけ。
嗚呼、哀れだ。
所詮は審神者に作られし、審神者の可愛い操り人形。
審神者にとってたった一枚の紙からできた“人形”なんてただの使い捨ての歩兵でしかない。
そんなお前を助けてくれる者もない。
嗚呼、哀れだ。
あの日の弟たちのように。
記憶を失ってから、本丸に顕現された。それからずっと一緒にいた。唯一この寒い本丸の中で兄弟たちだけが暖かみをくれた。
なのに俺は守れなかった。
守れな、かったんだっ！！
審神者。
そうやってお前らは“物”の命として、俺たちを痛めつける。
だがしかし、残念だな。
こんのすけは“お前のせい”で死ぬ。
よってお前の身代わりはもういない。
そしてお前の“欲”もここで散らすことになる。命ごと一緒に･･･
自身を固く握り、安定の刀が狐の首を切り離すのを待った。
それはいつもより長く、もどかしく感じた。
？「こんの、すけっーー！！！」
全員「「「！！？」」」
怯え、震えた声が耳に響いた。
こんのすけへと伸びる腕が現れ、その白い長袖でかくされた腕には無数の赤い線が縦、横、斜めにはしっていた。
ズサッ･･･
ザシュッ！！！
鮮やかな鮮血が宙を舞う。
加「うそ、」
乱「なんで･･･この人」
鶯「計画丸潰れ、だ」
鶴「驚きだぜ･･･！」
こんのすけ「あ、嗚呼･･･審神者、さ、ま？起きてくださいよ･･･ねえ！！」
安定「ぁ･･･」
？「安定？どうした･･･」
倒れる審神者に涙を流しながらすりより、叫ぶこんのすけと自身を交互に見つめ、安定は震えていた。
そして自身についていた血を指で掬いとり、舐めると
安定「やっ、ぱり･･･っ」
蒼い瞳に涙をにじませ、膝から崩れ落ちた。
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ふてんにぶおんぷ(プロフ) - 琥珀ノ神(≧▽≦)ﾆｺﾆｺ☆さん» ありがとうございます！！楽しみにしていてください！受験生なのに、のりで作っちゃいました･･･！ (2018年5月21日 19時) (
レス) id: 7ca422baae (このIDを非表示/違反報告)
琥珀ノ神(≧▽≦)ﾆｺﾆｺ☆(プロフ) - 夢主ちゃんがどんな風に明るくなっていくのか楽しみにしています！更新を待っていますね(≧▽≦)！ (2018年5月20日 23時) (レス) id: 0a61b9b9b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふてんにぶおんぷ | 作成日時：2018年5月19日 0時
