君の笑う顔が見たい

旅行の時間 ページ12

今日の体育の時間に説明があった

修学旅行では、暗殺も行うらしい

……普通に旅行したかったなぁ

「ねえ、A同じ班にしない？」

「いいよ、カルマ」

そんな会話を交わしてから教室に戻ると

「カルマ君、Aさん！同じ班になんない？」

「ん オッケ〜」

「いいよ、渚さん メンバーは？」

隣で、ケンカがどーとか言っているけどそれは全部無視だ

「僕と杉野と茅野と…」

「あ、奥田さんも誘った！」

「7人班でもいいから、もうひとり誘う？」

確かにそれなら…

「へっへ〜
俺をナメんなよ この時のためにだいぶ前から誘っていたのだ
クラスのマドンナ神崎さんでどうでしょう？」

私、杉野さんと同じ事考えてた

特に意義も無くどこを回るとかを決める

すると、イリーナ先生が突然口を挟んだ

「世界中を飛び回った私には…旅行なんて今更だわ」

すると、皆がイリーナ先生の扱いが雑になっていた

雑用を押し付ける上に、完全にイリーナ先生を無視している

その対応にイリーナ先生はキレて銃を取り出した

今度はドアが空いて殺せんせーが入ってきたすると

「一人一冊です」

ドサッと腕に載せられたのは辞書だ

どうやら修学旅行のしおりらしい

絶対に違うでしょ…

せんせーまでテンションが上がる中

私もちょっとだけ、テンションが上がっていた

当日、E組の皆の所に行こうとするとお兄ちゃんに呼び止められた

「いいか、A
もしナンパされたら絶対に逃げろ
あと、何かあったら必ず僕に連絡すること
赤羽と同じ班だと聞いていたがあいつにはできるだけ近づくな
３日離れるなんて本当は心配でたまらないが仕方ない
その代わり今言った事を必ず守れ」

……いつも以上に心配されてる

急いで皆の所に行くとカルマが待っていた

「また浅野クン？
大変だねぇ〜」

皆、乗ったから行こ、と言われても私は新幹線に乗った

そして、動きだしたのだか、

「うぅ…気持ち悪い〜 酔い止め忘れてた…」

「大丈夫？Aちゃん」

「カエデちゃん…ありがとう心配してくれて
寝たら楽になるかも…」

乗り物酔いをする私は、以外と寝れば楽になる

でも、新幹線の中で寝る場所なんてないし…

「俺の肩貸すからちょっと寝れば？」

「いいの？」

「いいよ」

「ありがと…カルマ…」

肩を借りてしばらくすると私の意識は夢の中に持っていかれた

台無しの時間→←お知らせ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す