………………。 ページ12
渚side
渚「手書き？」
千「あぁ」
杉「すげぇな…。あ、俺もいいか？『な、青也は今何してんだ？』」
千「みどりは『ここ以外の家を一応廻るって…またダメだろうけど。あ、青也は僕の1つ上の兄のことです。青色にナリって書いて【せいや】。ちなみに僕は平仮名で、黄太は黄色に太いで【こうた】です』と説明してくれる」
びっくりした、NPCがまた出てきた。この調子だとまだ出てきそうだ。学校なんて特に。
渚「今は何曜日？」
カ「金。依頼を受けた明日明後日は休日だよ〜。後は？」
前「黄太がいなくなった理由に心当たりは？警察には？」
千「心当たりは無い、警察には警官の兄が訴えたが今は別件で忙しいからと断られたらしい、と教えてくれる」
特に聞くことが無かったので、そのままみどりと別れる。明日明後日の依頼に備えて、準備を進める。
PCが別行動をしても大丈夫ということで、2人組で行動することになった。僕は前原君と高校とスーパーへ行く。あらかじめ学校には連絡を入れ、許可を得た。杉野とイトナ君は図書館で調べものや聞き込みをして、午後に橋野家へお邪魔するそうだ。
千「導入お疲れ」
カ「じゃ、杉野達は別室〜。俺がKPすっから」
イ「…分かった」
杉「おう！じゃ、後でな！」
バイバイと手を振る。
………………。
渚(わわわわ、どうしよう緊張してきた！)
千葉君と前原君とは、正直あまりしゃべったことがない(E組の中では)。特に千葉君は前原君と違い積極的に話しかけてくれるタイプじゃないから、余計に。今回はクトゥルフっていう初めてのゲームだし、前原君もしゃべらな……
前「…さ？渚ー？」
千「大丈夫か、体調悪くなったら言えよ？」
渚「へあっ！？」
声を掛けられた。2人とも心配そうに顔を除きこんでくる。
渚「だ、いじょうぶ。その、普段あんまり話したりしないから緊張しちゃって」
前「はははっ、渚らしー！」
千「ちょっとずつ慣れりゃいいよ、俺も緊張してる」
前「ま、これ切っ掛けに話していきゃいんじゃね？進めよーぜ」
千葉君がノートをめくる。シナリオが書いてあるのか。そう言えば2冊あったな、こういう時のためなのかな。
千「翌日…土曜日の朝9時に家を出た2人は、10時に母校へたどり着いた」
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作者名：雪かき | 作成日時：2017年9月15日 22時
