そうだ、クトゥルフをしよう。【暗殺教室】 (ページ11)

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KP、機械修理を振るぞページ11

渚side

技能…職業、特技、趣味に関するもの。確かに、使い方なんて分からなかったな。

カ「PC作成ん時、技能の値を決めたじゃん？この10面ダイス2つ振って、値以下の数が出たら技能使用成功、値より大きい数が出たら失敗って感じで」
千「一般市民が日常的に話したりするのには使わないが、職業の技術や何か特別なことをするときに技能を使うんだ。10面ダイスの1つを10の位、もう1つを1の位として見る。1～5だと特別いい【クリティカル】に、96～00だと特別悪い【ファンブル】になる。【スペシャル】ってのもあるけど、俺達がKPの時は使わないから」
カ「ま、見た方が速いか。今から即席クトゥルフするから、見ててよ？」

し、正直助かった。理解が追い付いていない。
千葉君の字で埋まっているキャラシートがある。名前は【千歳龍】。EDU20、APP16のエンジニアだ。すごすぎる。その代わりに、と言えるほど低い所もなく、その2つが高い一般人って感じかな。
カルマが千歳の技能の１つ、【機械修理】を指差す。
カ「『龍は【直して】という差出人不明の手紙と壊れかけのラジオが自宅のポストに入っているのを見つけた』。千歳はどうする？」
千「…不審に思いつつも直そうとする。KP、機械修理を振るぞ」
カ「どーぞ」

そうして千葉君は10面ダイスを転がした。10の位ダイスが7、1の位ダイスが3。千歳の機械修理の値は80だから、成功か？

カ「なら、『龍はラジオを直すことに成功しました。すると、電源が入っていないはずのラジオから「合格」という声が聴こえました』…っと、こんな感じで技能を使っていくわけ」
千「何となく理解してくれたか？」

4人とも頷く。
ハイスペック千歳も即席のクトゥルフも驚いた。

千「じゃあ以上を踏まえて再開。みどりに聞きたいことは？」
イ「黄太の学校や、バイトをしてるならバイト先が知りたい。情報を集めるならそういうところからだ」
カ「じゃ、これあげる。杉浦家付近の地図ね～」

そう言うとカルマは前原君に一枚の紙を渡す。『地図』と書かれた紙を見ると、色々なことがわかった。
住宅街に住む杉浦の家の正面に『橋野家』がある。ここから歩いて1時間したところに山の麓があり、さらに5分ほど登ると『母校(寮付き)』がある。黄太もここに通っているらしい。山を登らず麓を右に曲がって20分も歩くと『スーパー』があり、黄太はそこでバイトしている。また、杉浦の家近くの交差点で高校と反対方向に曲がって1時間半歩けば、『図書館』があった。