第58話 遊園地の時間 4時間目 ページ20
ミラーハウスから出た私達はそこからはあんまり会話を交わさなかった。
話す話題がないっていうのもあるけど一番は恥ずかしかったから。
あー、もうしっかりしろ、私
業「A？どうかした？」
A「なんでもない！で、次どこに行く？」
業「そうだなぁ…帰る時間もあるし次で最後にしようか」
A「そうだね。最後は何しよっか」
業「じゃあ、観覧車にする？」
A「観覧車か…いいね、行こう」
ちょうど人の減ってきた列に二人揃って並んだ。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「では、楽しんできてくださいね」
笑顔でお兄さんが送り出す。
バタンッと扉が閉まり狭い空間に二人になった。
A「何か懐かしいな…観覧車」
業「あー、確かにね。よく子供の頃乗ってたな」
A「一番上になると楽しいけど下がってく時はすっごい嫌だったなぁ」
子供の頃、おばさんとおじさんは乗せずに私と悠とだけで乗ったものだ。
おじさん、おばさんは最後のほうではヘトヘトだったし、無理させず二人で楽しんでたなぁ。
いつか見かけたカップルは一番上でキスしててちょっと羨ましかったのも覚えてる。
だからいつかそんなことしたいって…
・・・
・・
・
カップルでキス？
…あ！
かあぁぁ、と顔に一気に熱がたまっていく。
今、こいつと二人っきりだった！
い、いやいやないない！
だってこいつターゲットだよ！？
その悠を殺したも同然なんだよ！
こいつにドキドキしたくない！
どーでもいい！どーでも！
業「ねぇ」
A「！はい！？」
あーあ、さっそくミスった。
声が裏返ったよ…何してんだ私
業「もうすぐ、一番上だよ」
A「え、あ、ほんとだ」
外を見れば既に高くて人が小さい。
建物と同じくらいになって夕日でいい景色。
業「顔真っ赤だけ―」
A「夕日！夕日のせいだから！」
ほら、変なふうに見られちゃうじゃん。
ここで怪しまれたら不味いじゃん。
外を見て落ち着こう。
普通に、普通に、接して
業「ね、知ってた？一番上でキスすると幸せになれるんだって」
A「ぇ」
トンッ
横に置かれた腕。
目の前には嫌いなあいつの顔。
顔に吐息がかかる。
上がる心拍数。
ちょっとまって
業「やってみる？」
あいつは妖しく笑う。
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咲夜 - カルマ君が夢主の兄さんに何をしたのか、過去に何があったのか、ものすごく気になります！続き、楽しみにしています！ (2018年3月16日 22時) (
レス) id: e3044c0ecb (このIDを非表示/違反報告)
Yuka(プロフ) - 春猫さん» 読ませて頂きました！続きが知りたいです！更新待ってまーす☆彡 (2017年8月22日 15時) (レス) id: 72615b8a28 (このIDを非表示/違反報告)
春猫 - カンナさん» コメント、ありがとうございます！こんな小説を読んでいただいてもらい嬉しい限りです！はい、更新頑張ります！ (2016年9月25日 18時) (レス) id: 21ef5d8a4a (このIDを非表示/違反報告)
カンナ - 初めて読みました！けど、すごく面白いです！これからも更新頑張って下さい！ (2016年9月24日 13時) (レス) id: 433c6a2f80 (このIDを非表示/違反報告)
春猫 - #ブラック☆さん» こちらこそ初めまして！Part1から見てくださってありがとうございます！お、面白いなんて・・・私にはもったいない・・・更新頑張りますので、ぜひ見届けてください！ (2016年8月3日 19時) (レス) id: 21ef5d8a4a (このIDを非表示/違反報告)
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