Non e` colpa tua...３ ページ33
カ「失礼ー」
右手に血だらけのタオルを握りしめたままで、右手で俺を引っ張りながら、器用に足で横ドアを開けた
一瞬にして消毒液の匂いが俺たちを包む
健「失礼します…」
中に入ってきて一番に目に飛び込んできたのは、ラベンダー色の髪をお団子にしている女性
白衣を着てるから此処の保険医さんなのかな…
「どうしたの?カレンちゃ…って!!何があったのよ!!!」
白衣を振り乱して、駆け寄ってくる
カ「まぁ、色々あってさー。とにかくこの子寝かせてあげてもいい？」
そう言いながら、聡を見たカレン先生
つられて保険医さんと俺も聡を覗きこむ
「顔が蒼白ね…。くまも濃いし…。睡眠不足？」
カ「それもあるけど、たぶんストレスかな…」
小さく頷いて聡を抱えてる俺をベットの方に手招きした
俺はおずおずとベットを仕切るカーテンの中に入り、聡を寝かした
痛々しい位に目尻が赤くなってる
たぶん、泣いた時に擦ったんだろう…
ズキリと胸が痛んだ
カーテンの向うへ出るとカレン先生が消毒中…
健「うわっ…」
思わず声を上げてしまうほど手は血だらけだった
親指の第二関節からは今なお血が零れていた
カ「苦手だったら見ない方がいいよー」
冬「あ!カレンちゃん動かないでよ!消毒できないから!」
俺の方を振り向いたカレン先生を叱る保険医の先生
案の定消毒が沁みたらしく「いたっ!!」と指を引っ込めそうになっていた
健「俺、授業あるんで戻りますね」
カ「あ、そうだ。他の子たちにも気を付ける様に言ってね」
健「はい。あの、先生は…?」
さっきから気になっていた保険医の先生
冬「ごめんなさい。自己紹介が遅れたわね。久遠冬香です。此処の保険医をしています」
「よろしくね」とニコッと笑った顔はとても優しそうだった
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健人が保健室を出て行った後、静かな保健室にガタン!!と言う音が響いた
冬「カレンちゃん!!!」
カ「…大丈夫」
荒く肩で息をしているカレンを心配そうに覗きこむ冬香
しかし、カレンの額には冷や汗が伝っていた
冬「あっ…薬!」
カ「ふゆ…」
「いらない」そう続けようとしたが声が出なかった
過呼吸が起きたのだ
冬香も薬棚に伸ばしていた手を引っ込め、カレンに駆け寄る
冬「カレンちゃん…大丈夫だよ」
カ「あ…あたしたちの…性…なん…だ…」
途切れ途切れに言った言葉は冬香以外聞くことはなかった…
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藤咲ラン(プロフ) - 風丸と木暮と黄名子さん» ありがとうございます(*´▽`*)誘惑試験は書いててすっごく楽しかったですwジャニーズを知らないって人でも楽しめるような作品に頑張ってしていきますね！！これからも応援よろしくお願いします(^^♪ (2014年9月21日 7時) (
レス) id: 79d85b4706 (このIDを非表示/違反報告)
風丸と木暮と黄名子 - この作品好きです！ジャニーズは誰が誰かわからないけど、見てて面白いです！ふうま君不合格残念ですね(~△;))春ちゃん可愛い(≧▽≦)これからも頑張ってください！ (2014年9月21日 0時) (レス) id: 28858d430c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤咲ラン | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/gareura
作成日時：2014年2月18日 21時
