言葉の矢【暗殺教室】 (ページ5)

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5話ページ5

「にゃやっ！失礼な！！生まれも育ちも地球ですよ！！！」

・・・地球？

「詳しいことが話せないのは申し訳ないがコイツが言ったことは真実だ。

月を壊したこの生物は来年の3月、地球をも破壊する。この事を知っているのは各国首脳だけ。

コイツの存在が公になれば世界はパニックに陥るだろう。そうなる前に、秘密流にコイツを殺さなければならない。

つまり・・・暗殺だ！

だがコイツは速い！とにかく速い！殺すどころか眉毛の手入れをされてる始末だ！丁寧にな！

満月を三日月に変える程のパワーを持つ超生物だ。最高速度はマッハ20！！つまり、コイツが本気で逃げれば破滅の時まで手も足もでない！！」

「まあそれじゃあ面白くないのでね、私から国に提案したのです。

殺されるのはごめんですが椚ヶ丘中学校3年E組の担任ならやってもいいと」

いや、なんで？！

「コイツの狙いは分からん。しかし、我々政府は君達生徒に危害を加えない事を条件にやむなく承諾した。

理由は2つ。

教師として毎日教室に来るのなら監視が出来る。何よりも30人もの人間が至近距離からコイツを殺すチャンスを得る」

〈パンッ〉

授業中、銃の音がした。

その音の主は中村さん。

「中村さん？暗殺は勉強の妨げにならない時にと言ったはずです」

「すみませーん」

「罰として後ろで立って受講しなさい！」

なんでこんな怪物がウチの担任に？

どうして私達が暗殺なんか・・・。

そんな声はこの条件で掻き消えた。

「成功報酬は100億円」

「「は？！」」

「当然の額だ。暗殺の成功は冗談抜きで地球を救う事なのだから。幸いなことにコイツは君達を舐めきっている。見ろ、緑のしましまになった時は舐めている顔だ」

どんな皮膚ですか。

「当然でしょう。国が殺れない私を君達が殺れるわけない。最新の戦闘機に襲われた時も逆に空中でワックスをかけてやりましたよ」

だからなぜ手入れする・・・？！

「君達には舐めているコイツの隙をあわよくば付いてほしい。人間には無害でコイツには効く武器と弾を支給する。君達の家族や友人には絶対秘密だ。とにかく時間がない。地球が消えれば逃げれる場所などどこにもない」

「そういうことです。さあ皆さん、残された1年を有意義に過ごしましょう」

残された時間は1年。

私達がコイツの暗殺に成功しないと地球が壊される。

でも、私はどうでもいい。

100億円もそんな欲しくない。

欲しいのは____________だから。