言葉の矢【暗殺教室】 (ページ4)

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4話ページ4

〈ポフッ・・・〉

弾を皆で片付けているとき、私の耳が出てきた。

一見猫の耳に見えるけど実は狼の耳。

「うわ・・・耳出たよ」

「気持ち悪いよね」

「人間じゃないだろあいつ」

クラスメイトのひそひそ声が聞こえる。

、

私の体はちょっと普通と違う。

狼の耳を持っている。

その理由は昔、呪いをかけられたから。

昔と言っても私の前世。

私は平安貴族だった。

このことはハッキリしている。

でも、こんなの誰も信じてくれない。

だから気持ち悪がられるのだ。

別に慣れっこです、そんな事。

だけど

「前原可哀想だよね」

「あんなのと双子って・・・」

「気にしない方がいいよ前原」

「・・・ああ」

陽斗が可哀想だと思われるのは耐えられない。

陽斗に嫌な思いをさせるのは耐えられない。

だから私は陽斗と関わらないのです。

まあ陽斗は

「気持ち悪いのを考える時間もったいねぇじゃん。さっさと片付けようぜー」

私のことを嫌ってますが。

涙なんて出ません。

だって、陽斗に双子ということに辛さを感じさせているのだから。

泣くなら、罪悪感に押しつぶされたときでしょう。

謝ってしまえば軽くなるのだろうけど私にそんな勇気は持ち合わせていません。

心の中で謝ります。

陽斗、ごめんなさい。

「はい、ここで問題です！磯貝君」

「は、はい！」

今は英語の時間。耳は消え、いつも通りに授業をしている。

「この4本の触手のうち仲間外れは？」

「えっと、青い触手？」

じゃあそれは私ですね。

仲間外れの色、青。

まるで私みたい。

「正解！！青の例文の''who''だけが関係詞です」

あ、月が出てる。昼間だけど三日月が。

なんで私達がこんな状態になったのか。

3年生の初め私達は2つの事件に同時に遭った。

1つ目はその日突然月が爆発して三日月型になってしまったこと。

そして、2つ目の事件がこれ。

「初めまして。私が月を殺った犯人です。」

「「『・・・は？』」」

「来年には地球も殺る予定です。君達の担任になったのでどうぞよろしく」

「「『(まず5、6箇所ツッコませろ！)』」」

クラス全員そう思った。

「防衛省の烏間という者だ。まずはここからの話は国家機密だと理解頂きたい。・・・」

少し間を置く烏間さん。

「単刀直入に言う。この怪物を君達に殺してほしい」

「えっと・・・なんすか？そいつ攻めてきた宇宙人かなんかすか？」

三村君がそう聞く。