言葉の矢【暗殺教室】 (ページ16)

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16話ページ16

「もちろん！先生ですから」

「普通の先生はそこまでしてくれないよ？まして、これから地球を消滅させる先生が・・・」

何でここまでしてくれるんだろう。

「・・・渚君、先生はねえある人との約束を守るために君達の先生になりました。

私は地球を滅ぼしますが、その前に君達の先生です。

君達と真剣に向き合うことは地球の終わりより大切なことなのです」

え・・・。

「殺せんせー。・・・ノートの裏に変な問題書き足すのやめてくんない？」

「にゃや！！！」

「採点スピード誇示するのは分かるけどさ」

何この触手の絵・・・。

「ボーナス感があって喜ぶかな、と・・・」

いや、あの・・・

「むしろペナルティーだよ」

「そ、そんなわけで君達も生徒と暗殺を真剣に楽しんでください。ま、暗殺の方は無理と決まっていますがねえ」

あ、ごまかした。

ていうか舐められてるな・・・。

その顔と言葉、殺意しか湧かないよ。

ペン食べて大丈夫？

超生物だからいいとして、意外とペンって高いから先生、新しいの買えるのかな・・・。(謎の心配)

でも、何だか笑える先生だなあ。

・

Aside

休み時間、カエデと話していると、窓から外でキャッチボールをしている渚君と友君を見つけた。

「うわっ！！すごいよ杉野！！消えるみたいに変化した！」

「ヘヘッ肘と手首をフルに活かした変化球を習得中だ！遅いストレートもコイツと二択で速く見せられる。あいつにとっちゃ欠伸の出るような球だろうけど、でもさ渚、俺続けるよ。野球も暗殺も！」

友君は立ち直れたみたいだった。

カエデと笑い合う。

「そういえばAって前は新体操部だったの？」

『うん。体が元々柔らかかったからやってました』

「かっこいいね。今度、見せてよ！」

『はい！』

私はこの時はまだ幸せだった。

耳が生えて気持ち悪いと思われても、仲良くしてくれる友達がいる。

でも、呪いのことを深く考えていない私には１つこの呪いにかかってしまったことで分かっていないことがあった。