重症な恋 ページ9
渚side
僕は今ベッドに潜っている。
母「渚〜。ご飯よ〜。」
お母さんが呼んでいるけど、僕の耳には全く入らなくて僕は布団を頭の上まで被っていた。
A……。
聞いた時、可愛い名前だなと思った。
昨日より、あの笑顔と微妙に神崎さんに似ている澄んだ声が鮮明に浮かんできて、顔が熱くなった。
あの人と出会ってから、本当にAのことしか考えてない気がする。
今朝だって、話しかけようと思ったら逆に話しかけられちゃうし……。
僕は、熱くなった顔を冷やすために布団から顔を出して呟いた。
渚「好きなんだけどな……。」
窓から入ってくる風でも僕の体温は冷めない。
ピロリロリン)
僕の携帯に着信が入った。
そういえば、Aに連絡先を聞くのを忘れてた……。
明日は聞いてみよう。
それより、
貴女「明日の朝も、こうして話しているといいですね！」
今朝の彼女の言葉と笑顔がフラッシュバックしてくる。
僕はどうしようもなく、もう寝ることにした。
母「渚〜！ご飯は〜？」
渚「今日はもう寝るからいらない！！」
僕は、部屋の電気を消して布団を深く被って目を閉じた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
次の日……
母「渚！起きなさい！学校は？」
お母さんの声で起きると、もう朝だった。
渚「あれ！？今何時！？」
焦って時計を見ると、いつも家を出る時間の5分前。
これは乗り遅れる！
Aに会えなくなる……。
僕は、自分でも信じられないくらいのスピードで着替えて顔を洗い、鞄を持って家を飛び出した。
渚「行ってきます！！！」
朝ごはん食べないの？というお母さんを振り切って家を飛び出したはいいものの、お腹空いて持つか少し心配になってきた。
でも、それよりも、走りながら僕はまたAのことを考えているわけで、本当はもう少し遅く出ても大丈夫なのに早く出てしまった。
前から吹く追い風を切り裂きながら僕は、重症だなと自分でも感じるのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白木(プロフ) - 殺戮の天使・エネさん» ありがとうございます！！ お帰りなさいの言葉がとても嬉しいです。更新、頑張ります！！ 待っていてください(｀・∀・´) (2016年7月31日 17時) (
レス) id: 437ce9aec1 (このIDを非表示/違反報告)
殺戮の天使・エネ(プロフ) - お帰りなさい！白木さん高校生ですか…。更新難しくなりますね。白木さんのペースでゆっくり更新して下さいね！ (2016年7月31日 9時) (レス) id: 33e267e8cb (このIDを非表示/違反報告)
白木(プロフ) - 殺戮の天使・エネさん» ありがとうございますm(_ _)m 更新頑張ります！ (2016年1月4日 23時) (レス) id: 99d3280d8f (このIDを非表示/違反報告)
殺戮の天使・エネ(プロフ) - 更新やったー!!ついに告白ですね♪渚頑張れ!! (2016年1月4日 22時) (レス) id: a8e4b84124 (このIDを非表示/違反報告)
白木(プロフ) - 恵瑠さん» 番外編みたいな感じですか？+(0ﾟ・∀・)+ (2015年12月24日 8時) (レス) id: 5d8ba28593 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白木 x他1人 | 作成日時：2015年7月14日 18時
