自責の念 ページ35
渚side
僕が座ってすぐ、男子は話し始めた。
悠李「あ、俺、佐藤悠李って言います。
一応、Aの元カレです。」
Aの、元カレ？
一応、彼氏がいたこともあったんだ……。
悠李「Aはどうですか？
可愛いでしょ？俺の見込んだ彼女なんでね。」
その言い方だと普通に付き合ってたように聞こえるだろうけど、あのAの反応。
絶対、何かあったのって、こいつだ、と思った。
渚「佐藤くんってさ、やっぱり、Aと昔なにかあったの？
Aのあの感じ、普通じゃないよね？」
僕が核心を突くと、佐藤くんは大爆笑した。
腹を抱えて笑っていて、僕はだんだん苛立っていた。
渚「ねえ、聞いてるんだけど。」
佐藤くんは笑いを堪えて涙目になりながら僕を見下ろしてきた。
悠李「そんなこと、俺の口からは言えません。
聞きたかったら、Aの口から直接聞いてください。」
身長差的に、僕が佐藤くんを見上げる形になっている。
悔しいけど、僕はクラスで一番背が低いし、佐藤くんはそこそこ大きいからこの身長差もうなずける。
だから、僕は頼りないのかな………。
こんなときなのに、こんなしょうもないことしか考えられない僕自身に腹が立った。
渚「僕、聞いてみたんだけど、A答えてくれなかった。
相当知られたくない過去みたいでさ。」
僕は頼りにされない。
だから助けることもできない。
悔しさともどかしさ、いろんな気持ちがグルグル回ってすごく胸が苦しい。
悠李「ま、俺がちょっとやりすぎたかなって思ってるんで。
相当なトラウマを植え付けちゃってると思いますよ。」
そんなことされて、Aは僕と話すとき、ニコニコした顔をしていた。
僕が聞いても答えなかったのは、昔のことを知られたくないだけじゃなく、思い出したくなかったからだとしたら………。
僕はなんて無神経なことをしてしまったんだろう。
自責の念がどんどん生まれてきて、頭が痛い。
悠李「じゃ、俺の駅、ここなんで、さようなら」
佐藤くんが降りたあとも胸の苦しさが消えることはなかった。
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白木(プロフ) - 殺戮の天使・エネさん» ありがとうございます！！ お帰りなさいの言葉がとても嬉しいです。更新、頑張ります！！ 待っていてください(｀・∀・´) (2016年7月31日 17時) (
レス) id: 437ce9aec1 (このIDを非表示/違反報告)
殺戮の天使・エネ(プロフ) - お帰りなさい！白木さん高校生ですか…。更新難しくなりますね。白木さんのペースでゆっくり更新して下さいね！ (2016年7月31日 9時) (レス) id: 33e267e8cb (このIDを非表示/違反報告)
白木(プロフ) - 殺戮の天使・エネさん» ありがとうございますm(_ _)m 更新頑張ります！ (2016年1月4日 23時) (レス) id: 99d3280d8f (このIDを非表示/違反報告)
殺戮の天使・エネ(プロフ) - 更新やったー!!ついに告白ですね♪渚頑張れ!! (2016年1月4日 22時) (レス) id: a8e4b84124 (このIDを非表示/違反報告)
白木(プロフ) - 恵瑠さん» 番外編みたいな感じですか？+(0ﾟ・∀・)+ (2015年12月24日 8時) (レス) id: 5d8ba28593 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白木 x他1人 | 作成日時：2015年7月14日 18時
