三話 ページ4
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教員室に通された否や聞かされた事は突拍子も無い事だった。
僕の目の前に現れた謎の生物は月を爆った張本人で、
その超生物が"来年３月までに自分を殺せなければ地球を破壊する"という事を宣言したうえ、
"椚ヶ丘中学校３年Ｅ組の担任教師"となる事を希望したらしい。
何故、ここの学校。
ましてや、クラスまで名指し指定なのかと疑問に思ったが。
超生物を殺す事が出来た者には、政府からもれなく百億円の成功報酬が出されるという。
３年Ｅ組の皆もこの旨い話に乗ったんだとは予想がつくけど。
暗殺活動を行うにあたって様々な決まりがあるらしく。
超生物の存在と、その目的を把握しているのは、日本を始めとした各国の首脳陣といったほんの一部の人間のみであり、"超生物の存在や、超生物の暗殺に携わっている事を、家族を含めた第三者に絶対に口外してはならない"。
口外した場合は、"記憶消去処置"を施される。
などの決まりも、ほんの一部らしく、秘密裏に暗殺しなければならないという。
そして、最終的に承諾した僕に手渡されたものが、人間には無害で超生物にだけ効くという弾と武器なのだが……。
『ただのゴム製のナイフとＢＢ弾じゃん……』
対象年齢８歳くらいのおもちゃにしか見えないものだった。
本当に効くのかと訝し気に銃を弄っていると、既に銃の中にＢＢ弾が入っていた様で、ぽろぽろと止めどなく、弾が床に落ちて行ってしまう。
教室中に散らばる弾。
超生物がその弾に触れない様に退くのを見た僕はほくそ笑んだ。
どうやら本当に効果はあるらしい。
もちろん、そんな内心は表に出せる訳も無く、
『すみません』と平謝りして転がる弾を拾おうとする。
が、机の上にあったＢＢ弾が詰めてあるボトルを落とし、更に散らかしてしまった。
『あー……。後で箒と塵取りもってくるんで』
「Aさんは随分とおっちょこちょいなんですね」
『……、あははー……、やっぱりそう言われちゃいますよね……。
自覚は無いんですけど、兄にもよく言われちゃって……。
最近なんて、果物ナイフ使ってたら手を切っちゃって、兄に叱られたばっかりなんですよね』
「おや、刃物を扱う時は気を付けて下さいね」
他愛もない話を続ける僕達の横で、烏間さんがもうそろそろ痺れを切らしそうだった為、「気を付けます」と短く返事をし話を途切れさせた。
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. - 千々さん» ありがとうございます！ 励みになります😌 (1月22日 8時) (
レス) id: 9fd6ec5536 (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - とても面白いです！ 素敵な作品ありがとうございます！ 続きを楽しみにしています！ (1月21日 11時) (レス) @page14 id: 1d9d509371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：. | 作成日時：2023年12月30日 20時
