十二話 ページ13
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『さて、と……、僕がわざわざ言わなくても、君達も気付いてるだろうけど、先生は今みたいに感情によって表面の模様が変わる。模様それぞれに感情は決まってるっぽくて、細かい所は後で渚に教えておくから、気になる子は渚に聞いて』
「あ？ それの何が弱点なんだよ」
『……、分かんないの？』
「てめ、馬鹿にしてんのか！」
はぁ、と溜息を吐くと青筋を浮かべた寺坂君。
馬鹿にしている以前に、察しが悪くて呆れる。
『大体の生き物はそうだけど、感情によってその時々の行動を予測する事が出来る。つまり、感情が目に見えて分かりやすい先生の行動を予想して先手を打つ事も可能だし、状況事の感情の統計を取ってそのシチュエーションを作り出す事が出来れば罠にかける事も出来る』
「ほぉ……」
『………………』
先生が顎に触手を当てて興味深そうに頷く。
暗殺対象がいる所で弱点を喋る僕も僕だけど、結局、超生物の異常な速さが、僕達の作戦を裏返すのは目に見えてる為、別にこれくらい知られるのは大した事無かった。
渚が視界の端でペンを一旦止めたのを確認した後、再び口を開く。
『そもそも、先生には意外に弱点が多い。頻繁にドジを踏むし、慌てた時には反応速度も人並みに落ちるし、……その他もろもろ』
「喋るの面倒臭くなったんだね」
渚の苦笑に素直に頷く。
まぁ、これも後で渚に説明すればいいかと、こちらに視線を向けてくる皆を見渡した。
『だけど……、弱点が多いとはいえ、国が殺せない程の強大な力を持つ超生物である事には変わりない。そんな超生物に本気で警戒されてちゃ、殺すどころか攻撃すら通らないのは君達でも分かるよね？』
問い掛けてるのに、反応は全くと言っていいほど返ってこない。
何を思っているのか、皆、だんまりを決め込んでしまっている。
別に何とも思わないが、一番最初に突っかかってきた前原君には反応して欲しかったなぁ。
なんて考えながらも、静寂に包まれた空気の中、最前列にいる前原君の手前まで近付いた。
微かにびくついた前原君の肩。
表情から微かな緊張が伝わってくる。
『ねぇ、それともなに？ 先生を殺せないからって気が立ってるの？ 殺せないのは自分の実力が足りないからって認めたくなくって、暗殺活動に参加しない僕のせいにして当たる』
「……っ」
『その顔は？ どう？ 正解？』
僕よりも背丈が１０�僂曚氷發い任△蹐α宛況�の顔を覗き込んだ。
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. - 千々さん» ありがとうございます！ 励みになります😌 (1月22日 8時) (
レス) id: 9fd6ec5536 (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - とても面白いです！ 素敵な作品ありがとうございます！ 続きを楽しみにしています！ (1月21日 11時) (レス) @page14 id: 1d9d509371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：. | 作成日時：2023年12月30日 20時
