頭痛ーwtnbー ページ5
頭が、痛い。
しかも、朝からずっと。
念の為家を出る前に体温を確認したけど至って平熱で、咳もくしゃみもでてないから多分風邪じゃない。
それに、今日は快晴に近いくらいの天気で低気圧のせいでもなさそう。
それなのに、ただひたすらに頭が痛かった。
頭の痛さから意識を逸らすようにひたすらに作業を進めていく。
｢ーーちゃん、こうちゃん！｣
｢え？｣
本当に没頭していたのか、すぐ側で山本さんが呼んでいるのにも気づかなかった。
それと同時に再び頭の痛さに気を取られる。
｢さっきから呼んでるのに全然気づかないし、どうしたの？体調悪い？｣
｢いえ、別に。それで、何か用ですか？｣
｢そんっなに眉間にしわ寄せてたら取れなくなるよ、って言いに来たの。｣
俺、そんなに険しい顔してた？確かに痛くてイライラしてるけど。
｢すみません。忠告ありがとうございます。｣
真面目くさって言う山本さんが面白くて、軽く笑いながら礼を言う。
しかし、俺の笑顔はすぐに崩れた。
笑った振動が頭に行って余計に痛くなってしまった。
飲み物でも飲んでスイッチを切り替えようとマグカップに手を伸ばすけど、生憎の空。
｢喉乾いたなら一緒にキッチン行く？僕、ちょっと休憩しようと思ってこれから行くところだけど。｣
｢あ、じゃあ一緒に行きます。｣
立ち上がって山本さんとキッチンに歩き出すと、どくどくと心臓が元気よく動く度に頭の痛みが酷くなった。
｢こうちゃん、眉間。また皺がよってるよ。｣
キッチンにつくなり山本さんにまた言われてしまった。
｢すみません。｣
可能な限り平静を装うけど、やっぱり痛いものは痛いから。
注いだばかりの珈琲を喉に流し込み、おでこの辺りを揉んでみる。
｢どうした？頭痛い？｣
ひょっこり現れた伊沢さんに聞かれる。
｢まぁちょっと。でもちょっとだけですから｡｣
本当はちょっとどころじゃないけど、大袈裟に言うと痛みも酷くなる気がして言えなかった。
｢無理すんなよ。｣
｢はぁい。｣
飲みきってしまったのでもう一度珈琲を入れてから机に戻った。
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辰海恋歌(プロフ) - あっさん» …なんかすみませんwピアノをモチーフにしたお話書いてみますね。(尚、いつ公開するかは不明。) (2021年10月20日 20時) (
レス) id: e014f887e2 (このIDを非表示/違反報告)
あっ - ←ピアノの音の話かと思っていた人 (2021年10月20日 17時) (レス) @page1 id: bcfd7d0a66 (このIDを非表示/違反報告)
辰海恋歌(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます！！どっちも頑張ります！！ (2021年8月16日 0時) (レス) id: e014f887e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 突然コメントすみません。私も学生です！再試も小説も頑張ってください！応援してます！ (2021年8月15日 20時) (レス) id: 25390fa415 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：辰海恋歌 | 作成日時：2021年5月19日 17時
