不協和音【9K】

寝違えーwtnbー ページ36

朝起きて首を動かした時、あ、ヤバい。そう思った。

右どころか、正面を向こうとしただけで首が悲鳴を上げる。

左しか向けない。これはマズい。

俺はとりあえずこれからの予定を確認する。


えっと、とりあえずテレビ収録は3日後で、あぁでも明日YouTubeの収録があるのと、今日も会議があるんだっけ……。


幸い周りからちょっと変な目で見られるだけで、ちゃんとオフィスには来れた。


｢おはようございま〜す……。｣

｢あれ、こうちゃんどうしたの？｣


挨拶より先にそんな言葉がかけられる。

視界の端に捉えたのは山本さん。

俺が寝違えたことを伝えると、どんまいと言って笑ってきた。


｢もぉ〜、笑わないでくださいよ！｣


ごめんごめん、って言いながらも山本さんは未だに笑っている。

変に奥に行くとめんどくさいから山本さんの隣で仕事を始める。

でもやっぱりはたから見るとおかしいらしく､色んな人が俺に声をかけては山本さんが笑いながら答えるというなんとも変な時間を過ごした。


会議の時間になって今度は須貝さんと福良さんにも突っ込まれた。


｢ばっかで〜‪w｣

｢こうちゃん明日撮影出来ないじゃん‪w｣


いや福良さん俺より撮影の心配？


｢テレビ収録は？｣

｢あ、3日後です。｣

｢んー……まぁそれまでに治るように、くれぐれも大人しくしておくこと。そして、明日のYouTube収録はお休み。いいね？｣

｢はい……。｣


こういう時、本当に福良さんは頼りになる。

いや本当に母親かよってくらい。

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