胃痛ーkwmrー ページ24
その日は何故か、朝からお腹が空いて仕方なかった。
僕は欲望のままに沢山食べてお腹を満たし、リモートでの仕事を進める。
すると突然胃が捻れたような痛みに襲われる。
それと同時に酸っぱいものが込み上げてくる感覚。
バタバタとトイレに駆け込み胃の中の物を吐き出した。
中途半端に消化されたものが次から次に出てくる。
吐くものがほとんど無くなったところでようやく落ち着いた。
｢っぐぅ……!!｣
ギリギリと捻れる痛みが戻ってきた。
吐くのに体力を使った上に痛みで精神も削られていく。
｢ふゔ……うぇっ……はぁ、はぁ……。｣
胃は痛いし気持ち悪いし動けない。
スマホで助けを呼びたいけど、生憎置いてきてしまった。
それから少ししてもう一度少し吐いたところで流してどうにか動く。
洗面所で口をゆすぎ、ベッドにダイブした。
まだ痛む胃のあたりを擦りながら通知を確認する。
あれ、伊沢からなんか連絡が来てる……。
どうやらなんか話し合いたいことがあるからどっかのタイミングで会議をしたいらしい。
[河村・拓哉:ごめん、今体調悪くて。]
[河村・拓哉:明日とかでもいい？]
伊沢には珍しく、すぐに既読がついて返信が来た。
[伊沢拓司:いいっすけど、大丈夫っすか？]
[河村・拓哉:今はだいぶ落ち着いたから。]
[伊沢拓司:分かりました。]
スマホの画面を閉じて、視界も塞ぐ。
吐き気は落ち着いたけど、胃の痛みは落ち着かない。
身体が動かない分頭が動き、どんどん嫌な考えにハマっていった。
ピンポーン
突然のインターホンで思考が中断される。
｢……伊沢？｣
｢あ、河村さん生きてましたね。これ、差し入れです。じゃあ俺収録あるので行きますね。何かあったら俺じゃなくてもすぐ連絡するんすよー！｣
玄関を開けるなりビニール袋を差し出し、言いたいことだけ言って去っていった。
嵐みたいだな。
ただ、わざわざ収録前に寄ってくれたことに嬉しさを感じる。
袋の中にはポカリとかゼリー飲料とか、簡単に作れるお粥とか、胃に優しいものが沢山入っていた。
｢ふふ。｣
有難いな。
痛みを抱えながらももう一度目を瞑ると、思考がぐるぐるし始める前に意識が沈んだ。
それから数時間後に目が覚めた時には痛みはすっかりなくて、その日の夜には会議をすることが出来た。
その時伊沢にお礼を言うと、子供のような笑顔で大丈夫っすよ、と言った。
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辰海恋歌(プロフ) - あっさん» …なんかすみませんwピアノをモチーフにしたお話書いてみますね。(尚、いつ公開するかは不明。) (2021年10月20日 20時) (
レス) id: e014f887e2 (このIDを非表示/違反報告)
あっ - ←ピアノの音の話かと思っていた人 (2021年10月20日 17時) (レス) @page1 id: bcfd7d0a66 (このIDを非表示/違反報告)
辰海恋歌(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます！！どっちも頑張ります！！ (2021年8月16日 0時) (レス) id: e014f887e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 突然コメントすみません。私も学生です！再試も小説も頑張ってください！応援してます！ (2021年8月15日 20時) (レス) id: 25390fa415 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：辰海恋歌 | 作成日時：2021年5月19日 17時
