インフルエンザーsgー ページ23
某ウイルスが流行り、マスク着用、手洗いうがい、消毒が当たり前になった。
その中で冬を超え、夏になった今日……私は高熱でダウンしていた。
朝から身体が怠くて関節痛があった。
すぐに福良さんに連絡を入れ、病院に向かう前に連絡をする。
それによると、感染者と濃厚接触したことも無いことから恐らくインフルエンザだろうと言われ、病院に来るように言われた。
身体はだるくて仕方なかったのだが、鞭打って病院に行く。
痛い綿棒の検査などを乗り越え、無事にインフルエンザと診断された。
某ウイルスでは無かったという意味も含めて再び連絡を入れ、処方された薬を適当なご飯と共に流し込む。
ポキポキ、という通知の音で目が覚める。
既に外は暗くなりつつあり、随分と長い時間寝ていたのだと他人事のように思った。
時間を確認しつつ通知を確認すると、高松さんからだった。
高松慶体調は大丈夫ですか?
高松慶お見舞いの品、玄関にかけて置きました。お大事に。
わざわざお見舞いに来てくれたんだ。
のろのろと起き上がり玄関を開ける。
取っ手のところに掛けられたビニール袋の中にはゼリー飲料やポカリなどが入っていた。
ペットボトルに少し下手な文字で「お大事に」と書かれていた。
嬉しさとともにくすっと笑い、私は部屋の中に戻った。
それから熱が下がるまでの4日間、夕方過ぎになると必ず誰かがお見舞いに来てくれた。
その度にお見舞いの品を置いていってくれるお陰で冷蔵庫の中にはスポーツドリンクやゼリー飲料が沢山詰まっている。
熱が下がり、3日経ってから出社すると色んな人に良かったと声をかけられた。
いつもの場所に座ると、福良さんが笑顔で資料を持ってきた。
心做しか少し疲れている様子だ。
「元気になってよかった。もう体調は大丈夫?」
「はい。すみませんでした。」
「大丈夫だよ。……まぁこれよろしく。」
にこっ♡と効果音がつきそうなくらいの笑顔で1日じゃちょっときつい量を渡された。
「あっ、はい。ありがとうございます。」
私はそれからしばらく、色んな作業に追われた。
それと共に、今後長期的に体調を崩すのは辞めようと心に決めた。
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辰海恋歌(プロフ) - あっさん» …なんかすみませんwピアノをモチーフにしたお話書いてみますね。(尚、いつ公開するかは不明。) (2021年10月20日 20時) (レス) id: e014f887e2 (このIDを非表示/違反報告)
あっ - ←ピアノの音の話かと思っていた人 (2021年10月20日 17時) (レス) @page1 id: bcfd7d0a66 (このIDを非表示/違反報告)
辰海恋歌(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます!!どっちも頑張ります!! (2021年8月16日 0時) (レス) id: e014f887e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 突然コメントすみません。私も学生です!再試も小説も頑張ってください!応援してます! (2021年8月15日 20時) (レス) id: 25390fa415 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:辰海恋歌 | 作成日時:2021年5月19日 17時