貧血ーkwmrー ページ3
僕は元々身体が強くない。
その中の一つ具体例を上げるならば、貧血という事だろうか。
その時々の体調によって症状の強さは異なるものの、立ちくらみは日常茶飯事だった。
立ちくらみがすることに慣れている僕は、ちょっとやそっとじゃ倒れないし、いちいち止まってちゃ時間の無駄だから基本無視してる。
なぜ突然こんな話をしているかと言うと、今日は稀に見る貧血が酷い日だからだ。
ベッドから起き上がった瞬間視界が白黒になった時点で察した。
今日はやばい日なんだ、と。
まぁでも、別に立ちっぱなしの仕事じゃないし、問題ないかと仕事に行く準備をした。
電車は混んでて数駅分立ちっぱなしだったけど、つり革は掴めたから問題なかった。
「おはようございますー。」
緩く挨拶をすると緩く返ってくる挨拶。
なんとなくの定位置に座って撮影開始まで作業をした。
「河村ー、撮影始めるよー。」
「はーい。」
福良に呼ばれて立ち上がると、視界が白黒になって咄嗟に動きを止める。
本能的に、歩き出したら倒れると思った。
「……河村?」
「あ、いや、大丈夫。」
福良に怪訝な目をされたけど、僕は笑って誤魔化した。
それから2本のメインと1本のサブを一気に撮った。
「じゃあしばらく休憩したあと再開するから。」
福良の声掛けのあと、僕は何かしたの飲もうと立ち上がる。
すると、再び視界が白黒になって動きを止めた。
「河村さん?どうしました?」
目敏く伊沢が声をかけてくる。
「んーん、別に。珈琲飲もうと思うけど、伊沢はいる?」
「あ、お願いします。」
「じゃあついでに俺も。」
伊沢に乗っかって福良も言ってきた。
「残念ながら俺の手は2つなんで福良は自分でやって。」
「えぇーー。」
残念そうに笑う福良は俺と一緒にキッチンへ。
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辰海恋歌(プロフ) - あっさん» …なんかすみませんwピアノをモチーフにしたお話書いてみますね。(尚、いつ公開するかは不明。) (2021年10月20日 20時) (レス) id: e014f887e2 (このIDを非表示/違反報告)
あっ - ←ピアノの音の話かと思っていた人 (2021年10月20日 17時) (レス) @page1 id: bcfd7d0a66 (このIDを非表示/違反報告)
辰海恋歌(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます!!どっちも頑張ります!! (2021年8月16日 0時) (レス) id: e014f887e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 突然コメントすみません。私も学生です!再試も小説も頑張ってください!応援してます! (2021年8月15日 20時) (レス) id: 25390fa415 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:辰海恋歌 | 作成日時:2021年5月19日 17時