. ページ20
.
｢…あれ｣
警備員さんと分かれ校舎に向かって歩いてた､筈だった｡
いつもならもう着いている筈なのに､何故だろう｡
近道をしようとして五芒星の描かれた壁を曲がってから､目に映るものが変わってきた気がする｡
しょうがない､来た道を戻ろう｡
踵を返そうとした時､何処からか指パッチンの音が聞こえた｡
驚いて其方を見ると､赤を下地に白銀をメッシュで入れたアシンメトリーの髪型をした同い年くらいの男の子が立っていた｡
｢誰かが来たと思って来てみれば､迷い猫ちゃんカナ?｣
｢え、と…｣
この人の第一印象? そんなの､変な人としか言えない｡
｢何処かへ向かっていたノ?｣
｢はい､アイドル科の弟へお弁当を届けに｣
幸い､目の前の彼は話が早い様で､私の手に提げた物を見て聞いてきてくれた｡
｢そうなんだネ｡
では､案内するヨ｣
｢有難う御座います｣
迷い猫って言われた時はびっくりしたけど､意外に良い人かも｡
｢僕は逆先夏目､覚えていてね｣
｢…なんか､印象変わりました?｣
言葉の語尾が変わって少し驚いた｡
私がそう言えば､彼は目を見開いた｡
｢魔法が効かなイ…? 何故だ…?｣
ブツブツと私に聞こえるか聞こえないかの音量で呟く彼｡
だけど一瞬の間に彼は微笑みを私に向けた｡
｢これから宜しくね｡
名前を教えてくれないかい?｣
これが､私と逆先夏目との出逢いであった｡
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿___
折り紙さん､ﾘｸｴｽﾄ有難う御座いました!
どうしてもお師さんと夏目くん､
同じｽﾄｰﾘｰで書けない気がしたので2つに
分けさせて頂きました｡
皆様に御満足頂けましたら幸いです｡
長らく更新をせず申し訳ありませんでした｡
ソルト&シュガー ( 姫宮 桃李 )→←五芒星 (逆先 夏目)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 74人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
岩里(プロフ) - 折り紙さん» いえいえ！ それなら良かったです！ (2017年3月5日 10時) (
レス) id: 4c72bb5bb4 (このIDを非表示/違反報告)
折り紙(プロフ) - ありがとうございます！凄い面白かったです！(*´∀｀) (2017年3月4日 18時) (レス) id: e15bd602b8 (このIDを非表示/違反報告)
岩里(プロフ) - HimeMinaさん» リクエスト有難う御座います！！ 挑戦させて頂きますね！！応援も有難う御座います (´；ω；｀) (2017年3月4日 9時) (レス) id: 4c72bb5bb4 (このIDを非表示/違反報告)
HimeMina - リクエストで、桃李くんお願いします!!シチュエーションなんでもいいんですけど、できたら、すでに付き合ってるやつがいいです!!難しかったら違うのでも全然OKです♪更新頑張ってください!!応援してます♪ (2017年2月19日 22時) (レス) id: be4c69b9ce (このIDを非表示/違反報告)
岩里(プロフ) - 折り紙さん» 折り紙さん、コメント有難う御座います！！そして理解エストも有難う御座います！！なつめくんもお師さんも書いた事は無いのですが、私なりに精一杯頑張らせて頂きます m(_ _)m (2017年2月11日 10時) (レス) id: 4c72bb5bb4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：岩里
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chisaco17/
作成日時：2016年2月6日 13時
