第１話 引っ越し ページ3
雨「引っ越し......？」
また、いきなりだな
雨の父「そうだ。だけど、お前が嫌なら残ってくれて構わない。それに今年から高校生になってすぐ転校ってのも嫌だろう？」
父と母は結構有名なバイオリニストとピアニストだ。兄は一流商社で働いてる
この前も演奏に行ってたが、国内だった。ついには海外にまで行くようになったらしい
兄は会社があるし、わたしも正直色々手続きやら準備するのはイヤだ
雨の母「雨はどうするの？」
······
雨「わたしは、折角受験頑張ったしここに残りたい...かな。」
雨の父「そうか、だがお前を家に一人にするのもな.....」
え
雨「一人って、兄さんがいるし大丈夫だよ」
雨の母「あら、この前春から一人暮らしを始めるって言ってたじゃない？」
え？？？
雨「えっ、じゃあわたし家に一人きり...」
雨の父「年頃の女の子を家に一人にさせるのもどうかな...」
いや、そこは逆にうれしい。兄さんに気を使わなくて住むし、何よりやっと家でも楽に出来る。
ただ、虫が出たときが·····
雨の母「知り合いに何かいい案がないか聞いてみるわ」
いや、大丈夫だから
雨「いや....わたし別に」
雨の母「ええ、本当？ありがとう助かるわ」
えっ何が助かるの.....？
雨の母「良かったわね雨。立花さんの娘さんが劇団の監督するらしくてね、寮生活でよければ一緒にどう？その代わり掃除や洗濯を手伝ってほしいって」
雨「いや...でも、この家はどうするの？」
雨の父「紺が一人暮らしをここでやれば良いだろう」
いやいや、それ一緒に住んだ方が楽でしょ？知らない人+寮生活と兄と一緒に生活するを天秤にかけるならまだ兄と一緒に生活する方が良い！？
雨の母「それなら、色々と準備しなきゃ！ほらほら」
·····
部屋にて＿＿＿
雨「···」
何でこうなった？いや、まず立花さんって誰？お母さんの知り合いだろうけどわたしは知らないよ
雨「えっと...服に下着に、後は...パソコンにゲーム機に本に....後は明日でいっか。３日後って言ってたし、学校もあるからこのくらいにして寝よっと」
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作者名：推しが可愛すぎ | 作成日時：2021年1月18日 18時
