鬼畜ゲーですか？【A3!】 (ページ15)

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第１３話　脚本の出来ページ15

雨「······ただいまです」

できるだけ音を立てずに、ゆっくりと玄関のドアを開け小声で言う

いづみ「あ、雨ちゃん。おかえりなさい」

雨「あ、えと、ただいま······です」

いづみさんは、わたしの返答がおかしかったからか少し笑った

かわいいっすね

雨「······脚本」

いづみさんの手には脚本が２冊。至さんの分かな？

いづみ「『ロミオとジュリアス』っていってね、ジュリエットが男の子なの！春組のイメージに合わせて、悲劇じゃなくてハッピーエンドにしたんだって」

"スゴく面白いよ"っと、言って私に脚本を渡した······なぜ？

いづみ「綴くんが雨ちゃんにも読んで欲しいんだって」

雨「······？皆木さんがですか？」

余計にわからない

いづみ「雨ちゃんの応援もあって頑張れたみたいなんだ。よかったら読んで」

優しくそう言われ、少し戸惑いながらも受け取る

雨「······後で、読み終わったら返しに来ます」

とりあえず、買ってきたやつどうにかしよ！っと、思ってたらいづみさんが手伝ってくれた

￣￣￣￣￣￣￣

雨「······大学生とは？」

え？普通に面白かったよ、文才ありすぎでは？？？って思ったよ
え、これホントに大学生が書いたん？って去年まで、高校生やった子が？ってなった

ｺﾝｺﾝっと、扉をノックした

雨「遅くにすみません、いづみさん。脚本返しに来ました」

返事をしてガチャッと扉を開けられた

いづみ「どう？綴くんが考えた脚本」

雨「普通に面白かったです。大学生か一瞬疑いました」

いづみ「確かに、スゴいよね」

いづみさんと少し雑談して部屋に戻った