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あれから直ぐにラクメさんを子供達に紹介した。快活な性格が功を奏し、子供達に囲まれ楽しそうにする彼女はとてもキラキラしていて綺麗だった。
早めの夕食後、ラクメさんは私を買い物に連れて行ってくれた。
大通りを少し歩いて辿り着いたのは高級そうなドレス屋さん。白髪の店長はどうやら彼女の知り合いらしく、速やかにお店を貸切にしてくれた。
「そうねぇ、貴女にはごてごてした飾り物は要らないわね」
店長さんの指示で、若いスタッフ達が慌ただしく動き回る。あれよあれよと服を充てがわれ、最終購入数、ドレス計二十着。
恐らく、私は悲痛な顔をしていたように思う。
「ラ、ラクメさん、こんなに……？」
「あら、まだまだ足りない位よ。ハレムでは常に美しく。誰からも相手にされなくなったら終わりよ！」
気迫の入った声に、思わず後ろに引いてしまいそうになるが、ハレム経験者の声は伊達じゃない。終わりとは、本当にそこで「終わり」なんだろう。
「あ、お金の事だったら大丈夫。私、店長さんと仲良いし」
店長さんの方を見れば、微笑みを返してくれる。
「ラクメは私がこの店を開いて間もない頃の御贔屓様でねぇ」
話を聞けば、まだ店が開いて直ぐ人が入らない頃、ハレムの一員に成りたてのラクメさんはこの店の生地に惚れ込んでドレスを仕立てた。
「私がハレムで稼げたのもこの服のおかげ」
そう思った彼女は、少しずつだが店に稼いだ額を寄付したそうだ。こうして時が経ち、彼女が活躍していく度にお店の評判も上がった。そして、今では町有数の高級ドレスを扱うお店になった。
「ラクメが成長していくのを肌で感じてねぇ、娘の様に可愛がったもんだよ」
このお店が有るのはラクメのおかげ、と白髪の店長さんは暖かい陽だまりのような笑みを浮かべていた。
こうして破格の値段で頂いたドレスの内、一着に身を包んだ。化粧品と王宮で働く用の服はラクメさんに譲って頂いた。
こうして王宮に行く準備を済ませ、化粧も自分でやってみたけれど……
「……舞は素晴らしいけど、お化粧はまだまだ練習が必要ね」
呆れ顔の彼女に、苦笑いを浮かべる他無かった。
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あん(プロフ) - 不如帰さん» ありがとうございます！某歌劇団、大好きでございます。その作品に、衣装など結構特に影響受けております…！引き続きよろしくお願い致します。 (2019年8月15日 23時) (
レス) id: eef50a65da (このIDを非表示/違反報告)
不如帰(プロフ) - 初コメ失礼いたします、とても素敵なお話に思わず引き込まれてしまいました…！！某歌劇団の中にこんな雰囲気の劇があって、もしやご存知！？なんて思いながら世界観に浸らせていただいております。2と3の公開も楽しみにしています、乱文失礼いたしました。 (2019年8月15日 23時) (レス) id: 0ebc123a21 (このIDを非表示/違反報告)
理香(プロフ) - 初コメ失礼します、別作品の方も愛読してます、そこでこちらの作品が読みたくなりきました。また�供↓靴諒�が近日公開と聞いてとても楽しみです！前に最後まで読みましたが、また読めるのが嬉しいです！公開待ってます。長文、乱文失礼しました。 (2019年8月15日 19時) (レス) id: 1bf6bc5ed8 (このIDを非表示/違反報告)
桜狼■坂田家(プロフ) - あんさん» 了解です！公開されるまでお待ちしてます。頑張ってください！ (2019年8月15日 17時) (レス) id: 4178eea38c (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 桜狼■坂田家さん» すみません、2と3はまだ編集途中で、意図的に鍵をかけています。近日中には公開致しますので今暫くお待ち頂けると幸いです。 (2019年8月15日 17時) (レス) id: 2a14f29560 (このIDを非表示/違反報告)
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