『ぶつかりますよー』 ページ45
織「いい職場だ」
織田作が部屋を眺めて、立ち去る管理人さんにそう声を掛けた。
織「ここに配置換えを願おうかな。な、まつり」
『はは、そうですねー。穏やかに過ごせそう』
管理人さんは顔中に皺を作って笑った。
「そう云って来る若者は大抵、三日と保たずに飛び出して行きますじゃ。
退屈すぎての」
『え、じゃあ私遊びに来たい。んでお菓子食べたい』←
「おぉ、いつでも来なさい。
ちゃんと、お菓子を用意して待っとるぞ」
『やっしゃ、作さんお菓子!』
織「ふ、そうだな」
管理人さんに挨拶して別れ、書架に向き直る。
さて、現実逃避しよう。←
…ふと織田作を見てみると、織田作が動きを止めていた。
あー、もしかして坂口さんとの初めての出会いを思い出してるのかな。
なら、その間ちょっとあの管理人さんと将棋でもしてこようかな。
ルール分かんないけど。←
しばらくして、織田作が隠し部屋から出てきた。
『あ、作さん』
織「お前、ここに居たのか…。
気付いたら居なかったから焦ったぞ」
『何か考え事してるようだったんで。
…さ、管理人さん。これで王手ですわ』
パチン、と最後の駒をさす。
「ほー、初めてにしては素晴らしいさしじゃった。
また儂の相手をしてはくれませんかのう」
『へへ、勿論ですよ。んじゃ、失礼します!』
織「失礼します」
会計事務所を出た。
また織田作が何か考え事をしている。
…嫌、考え事をしてるのはいい。それはいいんだけど。
『作さん』
織「……?なんd痛ッ」
『ぶつかりますよー』←
織「……出来ればもう少し早く云って欲しかったな」
電柱にぶつけた額をおさえながら、こちらを見る織田作。
へへ、と笑うと織田作の電話が鳴った。
何度か返事をし、分かった、と電話を切った。
織「太宰からだ。
敵の手掛かりを掴んだらしい」
『!』
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炎帝閣下& 狼陛下の花嫁 - 最初から読まして頂いています とても面白いです いよいよ黒の時代への突入ですね これが終わると夢主ちゃんは元の世界の元の時間(トリップした時の)に戻ってくるのでしょうか 続き楽しみにしています 更新頑張って下さい (2018年5月10日 20時) (レス) id: c831905666 (このIDを非表示/違反報告)
双黒の片割れ - 何時も楽しく読ませて頂いてます!一作目が消えてしまったのはとても残念ですが、応援しています!体調にお気をつけて頑張って下さい! (2018年5月4日 21時) (レス) id: 01d6929d60 (このIDを非表示/違反報告)
chikaze(プロフ) - 初コメ失礼します。この小説大好きで、初めのやつから読んでました!もうすぐ終わると思うと淋しいですね…。現代でも書いて欲s殴 これからも更新頑張って下さいね! (2018年3月12日 21時) (レス) id: 16cd7bec21 (このIDを非表示/違反報告)
初音アン(プロフ) - 漆黒の天使 鬼気さん» ネタバレになるので死ぬかまでは言えませんが、誰か死ぬのは確かです。…大丈夫ですよ、ほら、織田作が死ぬとは言ってませんよ!← (2018年3月12日 0時) (レス) id: 4dae88a644 (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の天使 鬼気 - あの、織田作は、死んでしまうのですか?いや、この小説は大好きなので読みにはくるのですが、そうだったら悲しいなぁ……って。 (2018年3月12日 0時) (レス) id: 354c62b094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:初音アン | 作者ホームページ:http://twitter.com/hakureiaria5
作成日時:2018年1月29日 23時