織「大丈夫だまつり、俺が耳を塞ぐ」 ページ42
太「その子供たちをスカウトすべきかな。
聞いたよ織田作。子供を養っているんだって?
それも龍頭抗争で親を失った孤児たちを」
織「…そうだ」
…。それについては、私は何も言えない。
ああ、そうだ。後であの猫たちに餌やりしてこよう。
あの路地裏の猫たち。
何だか織田作が養ってる孤児たちみたいなんだ。
数も5匹とぴったり。
太「決して殺.さず、凄腕なのに出世に興味がなく、孤児を五人養うマフィア、織田作之助。
そして、その相棒で、
マフィアには似つかわしくない優しさと、
逆にマフィアに似つかわしい破壊力を持つ、
猫を五匹養うマフィア、小鳥遊まつり」
え、何それ初めて聞いた。
織「猫、養ってるのか?」
『うい。可愛いもんですよ。後で餌やりいきます?』
織「行きたい。今度、子供達も連れていきたいな」
『そんな人見知りしないんで、大丈夫と思いますよ』
織「なら行こう」
太「私も行きたい。
…ま、二人とも変わっているねぇ。マフィアの中で一番変わっているよ」
織、小「(太宰/さんがいる限り一番無いと思う)」←
ふと、織田作が思い出したようにおやじさんに向き直る織田作。
織「親爺、子供達の当面の生活費だ」
「大丈夫なのかい織田作ちゃん?
稼ぎのほとんどをこっちに回してるらしいじゃないか。…善ければウチでもいくらか負担を」
織田作から封筒を受け取り、心配そうに織田作を見つめるおやじさん。
織「親爺には場所を貸して貰って感謝している。
それに俺は、この店の咖喱がいつでも食えるだけで十分だ」
太「本当に織田作はこの辛さを何時も食べてるの?
辛すぎて顎が外れそうだよ」
『辛いと顎って外れるの?』
「ん?どうだろうねぇ」
織「それで太宰、ここで何をしているんだ?」
太「二人に例の件の報告をと思ってね。
あれから色々判ったよ。特に敵について」
織「親爺、悪いが外して貰えるか」
「はいはい。裏で仕込みをしてるから、お客さんが来たら呼んでちょうだいよ」
『はーい』
太「まつりちゃんも、お耳塞いでていいんだよ?」
『差別よくないと思います!』
織「大丈夫だまつり、俺が耳を塞ぐ」←
『作さんそういう問題じゃないです』
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炎帝閣下& 狼陛下の花嫁 - 最初から読まして頂いています とても面白いです いよいよ黒の時代への突入ですね これが終わると夢主ちゃんは元の世界の元の時間(トリップした時の)に戻ってくるのでしょうか 続き楽しみにしています 更新頑張って下さい (2018年5月10日 20時) (レス) id: c831905666 (このIDを非表示/違反報告)
双黒の片割れ - 何時も楽しく読ませて頂いてます!一作目が消えてしまったのはとても残念ですが、応援しています!体調にお気をつけて頑張って下さい! (2018年5月4日 21時) (レス) id: 01d6929d60 (このIDを非表示/違反報告)
chikaze(プロフ) - 初コメ失礼します。この小説大好きで、初めのやつから読んでました!もうすぐ終わると思うと淋しいですね…。現代でも書いて欲s殴 これからも更新頑張って下さいね! (2018年3月12日 21時) (レス) id: 16cd7bec21 (このIDを非表示/違反報告)
初音アン(プロフ) - 漆黒の天使 鬼気さん» ネタバレになるので死ぬかまでは言えませんが、誰か死ぬのは確かです。…大丈夫ですよ、ほら、織田作が死ぬとは言ってませんよ!← (2018年3月12日 0時) (レス) id: 4dae88a644 (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の天使 鬼気 - あの、織田作は、死んでしまうのですか?いや、この小説は大好きなので読みにはくるのですが、そうだったら悲しいなぁ……って。 (2018年3月12日 0時) (レス) id: 354c62b094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:初音アン | 作者ホームページ:http://twitter.com/hakureiaria5
作成日時:2018年1月29日 23時