検索窓
今日:7 hit、昨日:9 hit、合計:77,796 hit

太「洗剤のソーダ割りは?」 ページ20

織「…まつり、ちょっと着いてきてくれないか?」


『?はい』


そんな軽い感じで今日、織田作に連れられたのはとあるお店。


『……バー…るぴん?』


織「惜しいな。ルパンだ」


『3世ですかね』←


織「初代じゃないか?」←


そんな茶番も程々に、私たちはお店に入った。



『…何か大人だなぁ』


織「ふ、そう云ってる間はお前はまだ子供だな」


『酷いなぁ』


ふと前を見ると、カウンター席に太宰さんが座っていた。
酒杯を指で弄んでいる。


『…食べ物で遊んじゃ駄目ですよー』


そう言えば、太宰さんはこちらに気づき、ニコリと笑った。


太「やァ、織田作、まつりちゃん」


手を掲げて返事をする。
織田作は太宰さんの隣に、私は織田作の隣に座った。

バーテンダーが何も言わずに、織田作の前にグラスを置く。


織「何をしていたんだ?」


太「思考だよ。哲学的にして形而上の思考さ」


織「それは何だ?」


2人が何か話している間に、バーテンダーが私の前にオレンジジュースを置いた。この人いい人だ。


『ありがとうございます』


「いえいえ。…オレンジジュースでよろしかったですか?」


『大好きですー』


にへ、と笑いオレンジジュースを飲む。ん、美味い。
因みに私、ジュースだとクーが好き。←


太「マスター、メニューに洗剤ある?」


「ありません」


太「洗剤のソーダ割りは?」


「ありません」


太「ないのかぁ」


織「なら仕方がないな」


織田作が頷く。それで良いのか2人ともよ。

ん、猫だ。
こちらに近づいてきたので、ちょいちょいと手招きをし、鞄に入れておいた鰹節の袋を取り出す。
袋から少量の鰹節を出し、猫に与える。
少し警戒しながらもはむはむと食べる猫。
くそ可愛いなこの野郎。


太「あ、まつりちゃんずるい。
何してるんだい」


『にゃんこに鰹節あげてまーす。…あ、太宰さんもあげます?鰹節』


太「いいな、あげたい!」


そう言われ、鰹節を太宰さんに渡す。

猫に鰹節をあげる太宰さんの目がキラキラと輝く。
織田作はそれを見てふ、と微笑んだ。


織「いつも鰹節を持っているのか?」


『最近の私の趣味、路地裏の猫の世話なんですわ』


太「いい趣味だねぇ」


『今度一緒に来ます?可愛いですよ皆』


太「ふふ、行こうかな」


猫がにゃーお、と鳴いた。

織「豆腐で怪我したのか?」→←※注意?※



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (123 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
208人がお気に入り
設定タグ:文スト , トリップ , ギャグ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

炎帝閣下& 狼陛下の花嫁 - 最初から読まして頂いています とても面白いです いよいよ黒の時代への突入ですね これが終わると夢主ちゃんは元の世界の元の時間(トリップした時の)に戻ってくるのでしょうか 続き楽しみにしています 更新頑張って下さい (2018年5月10日 20時) (レス) id: c831905666 (このIDを非表示/違反報告)
双黒の片割れ - 何時も楽しく読ませて頂いてます!一作目が消えてしまったのはとても残念ですが、応援しています!体調にお気をつけて頑張って下さい! (2018年5月4日 21時) (レス) id: 01d6929d60 (このIDを非表示/違反報告)
chikaze(プロフ) - 初コメ失礼します。この小説大好きで、初めのやつから読んでました!もうすぐ終わると思うと淋しいですね…。現代でも書いて欲s殴 これからも更新頑張って下さいね! (2018年3月12日 21時) (レス) id: 16cd7bec21 (このIDを非表示/違反報告)
初音アン(プロフ) - 漆黒の天使 鬼気さん» ネタバレになるので死ぬかまでは言えませんが、誰か死ぬのは確かです。…大丈夫ですよ、ほら、織田作が死ぬとは言ってませんよ!← (2018年3月12日 0時) (レス) id: 4dae88a644 (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の天使 鬼気 - あの、織田作は、死んでしまうのですか?いや、この小説は大好きなので読みにはくるのですが、そうだったら悲しいなぁ……って。 (2018年3月12日 0時) (レス) id: 354c62b094 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:初音アン | 作者ホームページ:http://twitter.com/hakureiaria5  
作成日時:2018年1月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。