須「まつりちゃーん」 ページ28
最終選別から帰ってきて、約一週間ほどたったある日のこと。
須「まつりちゃーん」
『?はーいっ』
須「まつりちゃんにお客さん!」
『………ん?』
お客さん?
居間に行くと、そこには般若面を被った一人の男性がいた。
え、いかつい。←
「ン…、あんたかい。
こないだの最終選別で生き残ったってのァ」
『は、はい…』
近づいてみて分かる。この人酒臭ぇ!
呑兵衛さんかこの人!マジかよ。
あ、よく聞いてみれば時々ひッく、て言ってる。
「俺ぁ巻波だ。…まぁ、ンなこたどうでもいいなァ。
………ほれ、うけとれェ」
ぽい、と投げられる何か。
慌ててそれをキャッチすれば、それは籠手だった。
鉄で覆われた籠手。だが、籠手にしてはえらい長い。
…あ、嫌。これ籠手じゃないな。どっちかというと弓籠手だ。
「ちょっと着てみろや。採算測ってねェからなぁ、でけェかもしんねぇわ」
そう言われ、こくりと頷き籠手を装着する。
装着っていうか、これもう試着だな普通に。←
あ、でもサイズはピッタリだ。
「どうだァ?」
『ぴったり、です…。……ん?あれ、籠手の色さっきとちがう』
着けると、籠手の鉄の色が薄らと変わっていった。
鋼の色に、薄らと橙色が入っていく。
「橙…。ほーぉ。変わった色になりやがったなぁ?
だが…ン、そうだなぁ。そこが虚刀流の強みだもんなぁ」
『!し、知ってるんですか。虚刀流』
「あァ?当然だろうがァ!
俺ァ、かの鑢七花に籠手作ってやった張本人様なんだからなぁ!」
七花…って、父さんの?
『そ、うなんですか…。父さんの…』
「…父さん?って、お前まさかあいつの」
『む、娘です。はじめまして…』
そう言うと、巻波さんはがば、と私を抱きしめた。
『!?』
「そう"か、ぞうがァ"…!
お前、あんときの嬢ちゃんかァ!
よがった、本当に…生きててくれてよかった…」
『?……?!』
すみません、泣いてるとこ悪いんですけど私すっごいパニック状態。←
おろおろしてたら、ふと入ってきたてんげん様がべり、と私から巻波さんをひっぺがした。
ありがとう、てんげん様。
『私、ちゃんと鬼殺隊になれますか!』→←太(烏)「手伝うよ(((にこ」
241人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ばなな味すむーじー - とっても面白いです!応援してます! (2020年8月29日 21時) (レス) id: 0e56321508 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - それもだけど、某四神様のお庭番でも出てたよ! (2020年8月27日 15時) (レス) id: c8d55d9fc3 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - とても面白いのです!続きが気になります。 (2020年2月23日 10時) (レス) id: 1f2db930a1 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - 余計な傷をふやすなよwww太宰、夢主ちゃんが可哀想やん。 (2019年11月10日 21時) (レス) id: 70d7a9e017 (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 雪さん!もしかして其れ某忍者漫画ですか!?作者様!すっっっっっごく面白いです!更新ファイト! (2019年11月3日 1時) (レス) id: 3797fcfa5c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:初音アン | 作者ホームページ:http://twitter.com/hakureiaria5
作成日時:2019年9月2日 0時