きみとの距離 2

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私は保健室を飛び出した。



私、最低だ。



奏多がせっかく気遣ってくれたのに。



絶対嫌われた。



ほんとに私最低だよ。



我慢していた涙が出てきた。



悪いのは私なんだから泣いちゃダメだ。



なのに涙は止まってくれない。









？「おい」









奏多？と思ったらハルカだった。



私は急いで涙を拭いて振り返った。









A「ハルカ、どうしたの？」



ハ「…泣いてたのか」



A「え…？」



ハ「いや、奏多がAのこと送ってきてくれって」



A「奏多、が…？」



ハ「奏多が送れば？って言ったんだけど俺はダメだからって」









奏多…。



さっき私、奏多にあんなひどいこと言ったのに。



奏多優しすぎるよ…。



あ、また涙が。



今はだめ。



ハルカがいるから。



我慢しないと。









ハ「ん、おんぶしてやる」



A「…っ！」



ハ「乗れ」









私はハルカの背中に乗った。









A「…あ、ありが、と」









喋ると我慢してた涙が出てきた。



きっとハルカは泣きそうな私に気付いておんぶするって言ってくれたんだ。



私が泣けるように。



奏多も、ハルカも、優しすぎるよ…。

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