episode 21 ページ23
「相変わらずここの道体力付きそうだよね。アイドルやる身では案外便利」
「え、ただキツいだけじゃない？
でもさすが差別されてるだけあるよね。集会の時とかめんどくさいだけだし」
「確かにそうかも。でも私的にみんなと喋りながら歩くの好き。体力ないけど、そういう意味で遠足とか楽しみだった」
赤羽君は懐かしそうな顔をして言った。
「あ〜遠足とかあったね。結構サボってたけど」
「えぇー！出席日数大丈夫なの！？」
「出席日数とか停学食らってる時点で終わりでしょ」
「あ、そっか」
赤羽君と話してると特別楽しい。
たまに意地悪だったりするけど、でも優しくしてくれるからそのギャップ…？
うーん、よく分かんない。
「てか春声さんプリパラ行ってるんでしょ？ランクってやっぱり歌声的にデビューとか行ってる？」
「うん、普通に行けば一発で研究生は確実に飛ばせるってメメコも言ってた。でもまだデビューしてない…」
「意外！あぁでもそうか。ライブで緊張して『緊張ボイス』が広がっても困るからねぇ〜」
「何それ〜」
『緊張ボイス』って…。赤羽君のネーミング面白いな。
「でも近いうちに『キラキラ☆サマーアイドルグランプリ』って言うのが開催されるから、その時にデビューするの」
「そっか、じゃあその時応援するね」
「えへへ、ありがと」
しばらく沈黙が続いた。というかあれ、赤羽君山下りてからも結構一緒に歩いてる。
「ねえ、まさか私に合わせてる？赤羽君優しいけど、そこまでしなくて良いよ」
「あーただの偶然だよ。
あ、ここでしょ春声さんの家。表札に『春声』って書いてあるし」
そして気づいたら私の家の前に着いていた。いつの間に…！
「素晴らしい観察力をお持ちのようで…」
「お餅はこの時期に合わないよ？でも奢りたいの？」
「あ、あのね。『凄い観察力を持ってる』って言いたいの」
「うん知ってる。てか観察力無いと暗殺出来ないでしょ」
「それもそうかも。
あ、今日はありがと」
「うん。俺の方こそ春声さんの秘密知れて嬉しかった。
また何かあったら俺に相談してよ。あと俺の事下の名前で呼んでよ」
「じ、じゃあ私も下の名前で呼んでほしい」
「じゃあAちゃん。また明日ね」
「うん、カルマ君じゃあね♪」
そしてカルマ君はまた歩いていった。
なんでだろ、ずっとその背中を見つめていたかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 50人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みるく - 応援してます！頑張ってくださいね！！ (2016年12月3日 17時) (
レス) id: e87ed91d7b (このIDを非表示/違反報告)
スウィーツ☆リボン - カフェオレさん» コメントありがとうございます！ 渚君にとって大切な友達の恋なのでやっぱり応援したいんですよw 私の所の渚君はたまにS化しますが楽しんで下さると嬉しいです (2015年10月19日 20時) (レス) id: 0c62146641 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ - 渚、ドS化してるww(＾р＾) (2015年10月18日 16時) (レス) id: d6be0d634a (このIDを非表示/違反報告)
スウィーツ☆リボン - グレイさん» 気づくのが遅く、返信遅れてすみません。これからも応援していただけるよう精一杯頑張ります。 (2015年8月17日 22時) (レス) id: 0c62146641 (このIDを非表示/違反報告)
グレイ - わたしもプリパラ＆暗殺教室大好きです！応援してます！ (2015年8月16日 23時) (レス) id: 89e21f1fa1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スウィーツ☆リボン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/SweetsRibbon/
作成日時：2015年7月22日 12時
