こころ。【僕のヒーローアカデミア】 (ページ5)

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女の子たちページ5

「ね、うち耳郎響香っていうんだ、よろしくね。」

前の席の人が話しかけてきた。可愛い子。

『うん、私は心城A。

よろしく、じ……きょーかちゃん！』

思い切ってそう呼ぶと、きょーかちゃんは一瞬びっくりしたような顔になって、それから眩しい笑顔になってくれた。

私のことを気味悪がらないでいてくれる人がいる場所は、とても居心地のよい場所であった。

「Aちゃんていうのね。

私は蛙吹梅雨。梅雨ちゃんと呼んで。」

「葉隠透！気軽に話しかけてよ！」

「私は八百万百といいます。」

わ、可愛いというか美人な人たちがいっぱい…！

『よろしくね、梅雨ちゃん、とーるちゃん、ももちゃん。』

「「「ええ！/うん！」」」

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女の子たちと仲良くなった後、チャイムがなり、入学式なんてやらないと、告げられ、いきなり個性把握テストに。

テストの内容はほぼ中学生のときと変わらない、体力テストそのものだった。

メガネくるとなんか揉めていた隣の人、爆豪さんは、個性を思いっきり使ってボールを投げた。

出た記録は、705.2m。

面白そう、とはしゃぐ私たちに、担任である相澤先生が言った。

「トータル成績最下位の者は、見込み無しと判断し、除籍処分としよう。」

ぞわっ、と寒気がするのが分かった。

さすがヒーロー科。全然ちがう。

私は除籍処分となるのはいやなもんで、久しぶりに個性を思いっきり使ってテストに臨んだ。

ソフトボール投げは、薔薇のツタを使って∞をたたきだした。

立ち幅跳びは、思いっきりジャンプしたあとになるべく遠くに根っこをはって、6m25cm。

他にも、50メートル走は4秒08。

長座体前屈は中学のときよりもちょっといい結果だった。

我乍らにそこそこな成績だと思い、なにやら除籍処分寸前の子がいるということで、ソフトボール投げの場所までかけていくと、ものすごい速さで、頭上を何かが飛んでいった。

…

………ボールだ。

きょーかちゃんに聞いたところ、除籍処分寸前の緑谷さんが出した記録は…

705.3m。すごい。

・

・

「除籍処分は嘘な。」

…

まあ、そうだろうな、とは思った。