こころ。【僕のヒーローアカデミア】 (ページ1)

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ぷろろーぐ。ページ1

小さい頃から、ずっと言われてきたことがある。

「感情というか…心がないね」

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「心城さんてさ、いつも無表情だよね…」

中学生のとき、時々挨拶を交わすくらいの仲だった女の子に、そう言われた。

たしかに、私は学校で笑ったことがない。

泣いたこともなければ、怒ったこともないのだ。

その女の子が、他の子達にそう話したのは、とうとう私を気味悪がってしまったのだろう。

…私は仕方が無いことだと思い、悲しむなんてことはしなかった。

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私の"個性"は、『植物』。

水と日光さえ取っていれば、体全体からあらゆる植物を生やすことができる。

そんな個性なもんで、植物と同化したみたいになった私は、植物と同様、心をなくしてしまったのかもしれない。

他に、心がない理由が思いつかなかったため、ずっとそう思うようにしていた。

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…そして、子どもの頃から夢だったヒーローになるため、雄英高校に合格し、明日から高校生活が始まろうとしていた。

明日のため、と思い、制服を着るリハーサルみたいなものをするか、と思い立ったのはいいが…

『スカート…短い。』

私はド派手なギャルでもなければ、オシャレな訳でもない。

中学生では、指定の丈を突き通してきたのだ。

そんな私に…この丈…

似合わないか、とか、変じゃないか、と色々考えてしまい、アザミが太ももから生えてきてしまった。

私は考えるのをやめ、パジャマに着替え、ベッドに沈む。

…

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ぼーっとしていたら眠くなってきたので、私は眠りについた。

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*(感情を探す少女のお話。)