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勿論鬼はクローネ、色々と探る為や子供達の実力を見るにはその役目が1番手っ取り早いからだ。
両手で顔を覆い隠したのと同時に子供達は一気に駆けだし、森へと散らばって行く。
｢うわ〜絶対あのシスター早いよ…どうしよう、今になって怖くなってきたんだけど！｣
｢お前が言ったんだろ、しくじるなよ。｣
｢レイ冷た！いいよ、逃げ切ってやるんだから！しくじるもんか！｣
ふんっと息を荒らげぐっと手に力を入れたライは小さくガッツポーズをして地面を力強く踏み付ける。
彼女なりの気合いの入れ方だろう…そばで見ていたレイは馬鹿にするかのように笑い声をあげる。
｢ちょ、何笑ってるの！別に笑う所じゃ無いじゃん！｣
｢んで鬼ごっこにそこまで気合い入れてんだよ！
捕まって食われるわけじゃねぇのに！｣
｢だ、だって！｣
微かに頬を染めて負けたくないし…の反発するライをはいはいと適当に促し
未だに込み上げる笑みを浮かべたままのレイ。
次第にライは恥ずかしさより、怒りが募り顔を赤くすると
もういいよーだ！とエマの手を引いて背を向け森の奥へ走って行く。
｢あー、笑った笑った。さてと、俺らも逃げるか。｣
｢…そうだね、敵もさっき話した通り動く確率が高そうだし。｣
チラッと坂を物凄いスピードで降りてくるクローネに目を向け、同時に2人はその場から離れようと互いに背を向けた。
しかし、寸前でレイはノーマンの腕を掴むと彼が向かおうとしていた逆の方向へ走り出す。
｢なっ、レイ！何して…｣
｢いいから黙ってついてこい。お前に聞きたい事があるんだよ。｣
離さない、とでも言う様にぐっと強く掴まれた腕。
付いて行かざるを得ない状態にはぁっとノーマンは小さく息を吐き、何？と聞き返した。
その問いに答えず森の奥へ奥へと彼の腕を掴み進んで行くレイは暫くして足を止めた。
そして、くるっと後ろを振り返りノーマンをじっと見つめるとやがて口を開く。
｢お前、ライと何かあったんだろ？｣
ピクっと小さくノーマンが肩を動かしたが、彼はいつも通り柔らかく…
花でも飛びそうな程笑って｢なんでもないよ｣と答える。
彼の答えにレイは眉間にシワを作り少し苛立たしげに再度声を上げた。
｢嘘つくな、分かってんだよ！
ノーマンがあいつを避けてる事もライが無理して笑ってお前を気にしてんのも！｣
少々荒んだ彼の言葉にノーマンは瞳孔を大きく見開かせ、青い瞳を丸くさせた。
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (10月13日 10時) (
レス) @page26 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あみぅ(プロフ) - とても面白かったです！ (2022年2月15日 20時) (レス) id: a362ff7dca (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 約ネバ二期楽しみだねー！菫の更新も楽しみにしてるよー！更新頑張ってね！(*^^*) (2019年12月25日 10時) (レス) id: b6663c3d84 (このIDを非表示/違反報告)
菫の花(プロフ) - 1121さん» えっ、あっ…ありがとうございます！！！一番好きだなんてお言葉、私には勿体ない限りで…とても嬉しい限りです！最近全く更新が出来ていないにも関わらず暖かなコメント痛み入ります…これからもゆっくりと更新していこうと思っているのでどうかよろしくお願いします！ (2019年9月9日 14時) (レス) id: b66ba73815 (このIDを非表示/違反報告)
1121 - このお話が１番好きです。これからもがんばってください。続きを楽しみです。応援しています。 (2019年9月9日 6時) (レス) id: c7ea2c1da4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菫の花 x他1人 | 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2019年2月20日 6時
