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医務室から出たライは足音を鳴らしながらハウスを出ると真っ直ぐ、レイ達の居るであろう木の元へ駆け寄って行く。
しかし、途中でぴたっと足を止め目を見開いた。
｢シスター...もしかしてエマ達から何か探るため？｣
まずい…！とすぐに足を再度動かし走り出したライは片手を大きく振りながらレイの名前を呼ぶ。
子供達のクローネへ向いていた目線が一斉に彼女へ向けれる。
｢やっと来た！
どこ行ってたんだ…って、足と手怪我してんのか?!大丈夫かよ!?｣
｢大丈夫だよ！ママが大袈裟なだけ！それよりどうしたの？｣
あはは、と苦笑を浮かべながら瞬時に話を逸らしクローネへ目を向けたライに
トーマは心配そうな顔で眉を顰め何処か気が済まない様子で再度口を開こうとする。
だが、そんな彼の声を遮った一つの声…ライの瞳に映るクローネだ。
｢みんな楽しそうだったから、よければ私も鬼ごっこに混ぜてくれないかしら？｣
気味の悪い程の笑みを向けるクローネにライはにっこりと笑ったまま少しだけ頭を回す。
これはママの指示？いや、そうは見えない…ママからもそんな様な様子は伺えなかった。
まさか…単独行動？私達の事を探る気？ここの事を知っている子供が居るかと告げられたか、それとも最年長が怪しいと伝えられたか。
｢(どちらにしろ、怪しい行動は控えるべき…このまま事を有耶無耶にすれば動きやすい。)｣
短い時間にサッと考えをまとめるとライはこくっと小さく頷いた。
相変わらず笑ったままの表情で｢もちろん！大歓迎だよ！｣と返答した彼女に聞いていたレイやエマ達は、思わずはぁ!?っと声を上げそうになり咄嗟に抑える。
許可を得たクローネは｢嬉しいわ、ありがとう｣と目を細めて笑う。
もちろん、心の中では事情を知らないと思っているライを嘲笑いながら…
そんな事知る由もないライはいいよね、とにこにこ笑いながら
驚いた表情で立ち尽くすエマと座ったままのレイ、
思い詰めた顔をするノーマンへ近付き小さな声で告げる。
｢ここで断ったらもっと怪しくなる。
きっと私達は疑われているから、早めに対処して動きやすくするのが最善。｣
｢あいつは知らないんじゃ無かったのか？｣
｢多分ママから聞いたんだと思う…ママも私達を疑ってる。｣
ママも疑い始めている、その事にエマは小さく喉を鳴らし唾を飲むと
わかった、と頷き続く様にレイも頷いた。
(ノーマン？どうしたの？)
(…いや、何も無いよ。)
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (10月13日 10時) (
レス) @page26 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あみぅ(プロフ) - とても面白かったです！ (2022年2月15日 20時) (レス) id: a362ff7dca (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 約ネバ二期楽しみだねー！菫の更新も楽しみにしてるよー！更新頑張ってね！(*^^*) (2019年12月25日 10時) (レス) id: b6663c3d84 (このIDを非表示/違反報告)
菫の花(プロフ) - 1121さん» えっ、あっ…ありがとうございます！！！一番好きだなんてお言葉、私には勿体ない限りで…とても嬉しい限りです！最近全く更新が出来ていないにも関わらず暖かなコメント痛み入ります…これからもゆっくりと更新していこうと思っているのでどうかよろしくお願いします！ (2019年9月9日 14時) (レス) id: b66ba73815 (このIDを非表示/違反報告)
1121 - このお話が１番好きです。これからもがんばってください。続きを楽しみです。応援しています。 (2019年9月9日 6時) (レス) id: c7ea2c1da4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菫の花 x他1人 | 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2019年2月20日 6時
